セミナー

【レポート】人間塾2021年度第1回ヤングセミナー

2021年4月15日

人間塾 第9期生 今村秀一朗
(慶應義塾大学4年)

2021年4月8日、人間塾第1回ヤングセミナーが行われました。4月11日に入塾式を迎える10期生にとっては、初めてのセミナー参加となりました。コロナ禍という社会情勢において、対面で集うことができたことに喜びを感じながら、ソーシャルディスタンスを意識してセミナーは始まりました。

人間塾2021年度ヤングセミナー:2021年度の人間塾、本格スタート!

2021年度の人間塾、本格スタート!

塾長先生は、私たちが塾生としての新学期を始めるにあたり、「ノブレス・オブリージュ」という言葉を紹介してくださいました。この言葉は、人間塾で特に大切にされている考え方であり、直訳すると「高貴なる者は義務を負う」という意味です。かつてのヨーロッパ貴族の哲学に通じる考え方で、彼らには平時において領土や領民を守る義務があり、戦時には先頭に立って敵陣に乗り込むことが求められていました。「貴族」という社会的地位を持つ者は、同時に大きな「社会的義務」を負っていたのです。

それでは、貴族でない私たち塾生にとっての「社会的義務」とは何でしょうか。それは、「大学や人間塾での学びを社会に還元すること」であると塾長はおっしゃいました。すなわち、貴族は「社会的地位」を持ち、塾生は「学べる環境」を持っているのです。恵まれた環境で身につけた知識や経験を、世のために人のために使える人間になりなさい、と塾長は何度も強調されました。

セミナーを通じて、自分の「持っているもの」を活かして社会に貢献することの大切さを改めて感じた一方で、私にとっての具体的な「社会的義務」とは何だろう、という疑問が生じました。自らの使命さえもまだはっきり見つかっていない私は、何をすればいいのでしょうか。

人間塾2021年度ヤングセミナー:10期生も早速運営に携わります

10期生も早速運営に携わります

セミナーが終了すると、塾生は分担してセミナー室を掃除しています。私は、「自らの義務」について考えながら身の回りの整理をしていたところ、ある塾生から棚の上の荷物を取るよう依頼されました。比較的背が高い私にとって、それは容易な作業でしたが、「棚の上の荷物を取る」という単純な行動さえも、「ノブレス・オブリージュ」に通ずるものがあるのではないか、と気づきました。すなわち、私は「高い身長」という恵まれたものを持っている人間であり、「ノブレス・オブリージュ」の考え方に従えば、「持っている者には、それを使い果たす義務」があるのです。「ノブレス・オブリージュ」を「高貴なる者は義務を負う」と訳すが故に、難しい言葉に思われるかもしれませんが、実は我々の身の回りで応用できる考え方なのではないでしょうか。自分の強みや個性を活かして世のため人のために行動する。貴族階級がもはや存在しない現代の日本社会においては、恵まれた環境に居る我々一人ひとりが「高貴なる者」なのかもしれません。まずは自分にできる小さなことからコツコツと始めてみよう、と感じました。



塾長のそれでええやん!

塾長・仲野好重が日々を綴った連載
※連載は一旦終了しました。