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セミナー

【レポート】人間塾2020年度第6回ヤングセミナー

2020年6月4日

人間塾 第7期生 松田怜奈
(日本大学4年)

去る5月28日、人間塾第6回ヤングセミナーが行われました。5月27日の産経新聞に掲載されていた、仏文学者鹿島茂氏の「文明の転換点、日本は鎖国する」という新聞記事をもとに、皆で意見を交わしました。記事の内容は、現代の日本、そして新型コロナウイルスのパンデミックを経験した日本にとっての産業構造を再考し、これから日本はどのような対応をしていくべきかというものでした。

人間塾2020年度ヤングセミナー:毎日の日課

毎日の日課

消費の形式は、生活に必要なもの以外ほとんど何も買わないという「必需消費」と、余暇や嗜好品などにお金を使うという「選択消費」に分けられており、現代日本は、後者がなければ成り立たない産業構造になってしまったと指摘されています。しかし、新型コロナウイルスのパンデミック後、自粛生活を余儀なくされ、人々は家にこもり、「必需消費」を中心に生活するようになってしまいました。その結果、「選択消費」を控えて、文化や芸術を楽しむことは後回しになり、生活においても最低限の必需品を求めるようになります。そうすると、コロナ禍以前に比べて、生活レベルが低下してしまうという問題が起きてしまいます。

その対応策として、鹿島氏はロックダウンならぬ(疑似的)鎖国になぞらえて発言しています。それは果たして可能なのか、またかつては直系家族(祖父母、両親、子どもらが共に生活する形態)だった日本が現代のように、核家族化していることは、私たちの身にあっているのかを皆で話し合いました。

新聞記事についての議論が終わると、仲野塾長が教皇フランシスコの言葉を紹介してくださいました。特に、「私たちを今後ひどく襲う危険性があるのは、無関心な利己主義というウイルスです。自分さえよければ生活は上向く、自分さえうまくいけばすべてそれでよい、という考えが広がることです」という教皇フランシスコの言葉が、非常に心に残っています。現在、外出自粛は解除されましたが、教皇フランシスコの言うような第2の「ウイルス」に侵されないよう、今回の経験を糧に、より一層他者に配慮をしながら行動したいと痛感しました。

人間塾2020年度ヤングセミナー:やっと届いた家具

やっと届いた家具

在宅勤務中の母から会社の話をよく聞くのですが、「在宅でも十分に仕事が出来ており、不満はない」という人もいる一方、「人と会って話した方が、効率がいい」という人がいるのも事実です。今回の新型コロナウイルス感染拡大防止のために、職場の形態が変化するのはもちろんのこと、食品業界などさまざまな業界の仕事の形態が変化するのではないかと思います。

今回の新型コロナウイルス禍は、予期せず訪れた感染拡大と外出自粛だったため、結果的に人々の行動は「必需消費」に傾く結果になってしまいました。しかし、もしこれが国民に準備をする時間が与えられていたのであれば、人々の消費の方向性は今と全く同じものになったのだろうかと、今回のセミナーを通して考えさせられました。

*写真は、バランスボールを用いた筋トレと、外出自粛期間だからこそできた模様替えの様子です。



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