セミナー

【レポート】人間塾2020年度まとめ合宿一日目

2021年3月5日

人間塾 第9期生 猿渡啓太
(多摩美術大学2年)

梅の蕾が花開く2月27日、1年を締めくくる「まとめ合宿」の1日目が始まりました。今年度は新型コロナウイルス感染防止の状況を鑑みて、都市センターホテルで1泊2日の研修を行いました。ホテルの職員の方々にも多大なるご協力を頂き、しっかりとした感染症対策の下、安心して研修に臨むことができました。

人間塾2020年度まとめ合宿:広い研修会場

広い研修会場

最初のセッションで仲野塾長は前回のセミナーの内容を踏まえ、「使命」を前にしたときの決断について人間塾の創設を例に挙げてお話下さいました。「欲を出して重要な決断をしてはいけません。欲は人々の中にある原石の輝きを鈍らせてしまう。塾生は自らの中にある原石を磨き、内側から出てくるその光を他者に与えられる存在にならなければいけないのです」と仰いました。このお話は、自分の中にある光るものを見失いかけていた私の心にとても響きました。私も自分の中にある光る原石を人間塾に見つけて頂いた以上、それを磨いて誰かの光になりたいと思いました。

次のセッションでは「Footprints(あしあと)」(作:Margaret Fishback Powers)という詩を題材にお話しが始まりました。主人公は夢の中で自らの人生を振り返ります。彼女は人生で1番辛かった時期を1人で頑張って乗り越えたと思い込んでいました。しかし、実は誰かに支えられて生きていたことに気付きます。この詩を読み、ある塾生は、意識していないところで自分は誰かに支えられており、それに感謝しなければならないと意見を述べました。その話を聞いて、私は、自分の祖母を思い出しました。祖母は毎日私の無事と健康を祈ってくれており、私は見えない所で支えてもらっていることを思い返しました。私も支えてもらうだけではなく、自分を磨くことでより多くの人の支えになりたいと思いました。

人間塾2020年度まとめ合宿:おやつにパンを頂く

おやつにパンを頂く

第3セッションでは、仲野塾長がマタイ福音書第5章38節の「右頬を叩かれたら、左頬を差し出し、下着を剥ぐものには上着をも与えなさい」という一節を紹介して下さいました。ある塾生はこの文を読み、このようなことは理想的で実現するのは簡単なことではないと意見を述べました。しかし、人間塾の創立者である井上和子さんはこれを実践なさっていると仲野塾長は仰いました。与えて、与えて、足りていても尚与える。そのような方を間近で見て育った塾生たちが将来どうなるのか楽しみにしています、と期待を込めて話されました。

このお話を聞き、私は両親にも沢山のことを与えられていることに気が付きました。私も精神的に吝嗇にならず、人に惜しみなく与えられる人間になって行きたいと思いました。

美味しい夕食を頂いたあと、初日最後のセッションが行われました。仲野塾長は空海の「人は何度生まれても、何度死んでも、何も分かっていない」という内容の詩を紹介して下さいました。ものごとには始まりがある、それ故に終わりがある。そして終わりがあるから始まりがあるのだと、輪廻転生をもとにお話下さいました。そして最後に塾長は「この命は何故始まり、何故終わって行くのか」と塾生に問い掛けました。

私は、輪廻転生の「再生」に、命が終わりゆく意味が隠されているのではないかと思いました。志をもって生きて行けば誰かに影響を与え、肉体が滅んでも誰かの中に再生することができると思いました。ですから、私は誰かに良い影響を与えられるよう熱い志をもって生きて行きたいと思います。

セッションの後、塾生は1時間ほど意見を出し合い、語り合いました。そして最後の問いに悩みながら、それぞれの部屋に戻って行きました。

人間塾2020年度まとめ合宿:会話も注意を払って

会話も注意を払って




塾長のそれでええやん!

塾長・仲野好重が日々を綴った連載
※連載は一旦終了しました。