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セミナー

【レポート】人間塾2019年度第10回ヤングセミナー

2019年9月20日

人間塾 第7期生 西川泉希
(国際基督教大学3年)

第10回ヤングセミナーは、「共に生き、つながる 第8号」に掲載していただく文書の校閲作業から始まりました。この小冊子は、人間塾に関わってくださるすべての方々がご覧になるものです。誤字脱字があってはいけない、と塾生一人一人が真剣に自分の文章を確認していました。しかし、行事や講演会などを通じて感じた自身の悩みや課題がありのままにつづられているため、読むことは容易ではありませんでした。その当時の心の機微をもう一度見返すことは恥ずかしくもありましたが、現在の私という存在を考える上で、とても良い機会になりました。

人間塾2019年度ヤングセミナー:一字ずつ慎重に

一字ずつ慎重に

作業を終え、仲野塾長は杉原千畝(ちうね)氏のことについてお話してくださいました。塾長は、今夏、バルト三国を訪れたそうです。バルト三国は、旧ソビエト連邦の、そして一時的にではありますがドイツの統治下に置かれていた時代がありました。ソ連統治下時代、バルト三国の最南に位置するリトアニアのカウナスという町には日本領事館があったものの、ソ連の侵攻により閉鎖を余儀なくされました。その閉鎖に関わる業務を行っていたのが、当時在リトアニア副領事の杉原千畝氏でした。彼の功績は、ナチスに追われるユダヤ人たちに対して約2300通以上の通過ビザを発行したことです。

ナチスの侵攻したヨーロッパから世界中へ亡命するために、ユダヤ人たちはビザを求めました。杉原氏は日本国に問い合わせをしましたが、ドイツと同盟を組む予定だった日本の公的な立場としては、ビザを発行してはならないと突っぱねられてしまいます。しかし、杉原氏は一人の外交官である前に、一人の人間としてユダヤ人たちを救わねばならないと考え、政府の命令に背き、ビザを発行したのです。リトアニアのカウナスから列車で別の国へ出発するその直前までビザにサインをし続けました。塾長は、この杉原千畝氏の判断、行動から私たち塾生が学ぶべき部分がたくさんあるとおっしゃいました。

私たち塾生は、将来少しでも社会の役に立つ人間になるため、日々精進しています。それぞれの方向性は違いますが、大きな目的は同じです。しかし、今後社会に出たら、その大きな目的を達成するために、多くの障壁がたくさん出現すると思われます。時には、その目的達成に賛同を得られず、杉原千畝氏のように周囲の反対を受けることもあるかもしれません。そのような時も、私たちは怯んではいけない、歩を進め続けなければならないのだと塾長は語り掛けてくださいました。私事ながら、去る三月に塾長と同じ旅程でバルト三国を訪れており、国際的な仕事を目指している私にとっては、ずっしりと重みのあるセミナーでした。

また、第一期の修了生の方からセロリを沢山送っていただき、塾生の皆で分けて頂きました。毎回のセミナーで、様々な関係者の方々から贈り物を頂戴し、私たち塾生は本当にたくさんの方々に支えられているのだという事を強く感じました。

次回は軽井沢合宿です。塾生の多くが、毎年、この合宿で大きく変化します。それぞれが、その変化のチャンスを逃さないように、自分自身と誠実に向き合えるように頑張りたいと思います。

人間塾2019年度ヤングセミナー:愛情一杯のセロリ

愛情一杯のセロリ




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