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セミナー

【レポート】人間塾2018年度第8回ヤングセミナー

2018年8月10日

人間塾 第5期生 尾方莉奈
(上智大学3年)

去る7月26日に第8回ヤングセミナーが行われました。

今回のセミナーは、曽野綾子さんのエッセイ集「仮の宿」の一説から始まりました。曽野さんの友人の答案のある箇所が正解なのにも関わらず、先生の間違いで減点されたそうです。それを確認してもらうために、友人は先生を訪ねて、成績表の修正をお願いしました。しかし、先生は成績提出の期限を過ぎているので、あなたが正解していたことは認めるが、成績表の修正はできないと答えました。曽野さんは、その先生の対応と友人がそれに納得したことを挙げて、「素晴らしい教育だ」と感嘆したのです。塾長は、「なぜ曽野さんはその先生の対応を素晴らしいと言ったのかわかりますか?」と私たちに問いかけました。しかし、私たち塾生は、誰一人わかるものはいませんでした。

人間塾2018年度ヤングセミナー:熱い問いかけ

熱い問いかけ

塾長は、「曽野さんが感心したのは、その先生が、青臭い正義感や、善悪を叫ぶことだけで、大きな組織は簡単には動かない、社会も簡単には変化しない、その現実を踏まえて指導したからです。言い換えれば、人生の不条理をその先生は、大学生である若い自分たちに教えてくれたからなのです」とおっしゃいました。

そして、塾長は続けます。「世の中は不条理や不合理なことがたくさんあり、それらを簡単に変えられない現実があります。そこで大切なのは、その不条理を前にして、自分がどのような姿勢を持ち、それに基づいて行動するかです。時には不条理を受けとめて我慢することもあるでしょう。また時には、不条理と戦うことが必要な時もあるでしょう。それを判断するのは、その人の持つ『賢明さ』です。それは、単に頭がいいということではありません。知恵があるかどうかということなのです。また、常に忘れてならないことは、『諦めない』という態度を持って向き合うことです」

私は不条理なことに直面すると、すぐに我慢してしまいます。なぜならば、自分が我慢すれば戦う必要がなく楽だからです。それでは、自分の持っているものを、他者に惜しみなく与えられる人にはなれません。そのことに気づいたときに、私は恥ずかしくなりました。

人間塾2018年度ヤングセミナー:思いを語る

思いを語る

さらに塾長は、「成長は痛いもの」ということについて真剣に語ってくださいました。「なりたい自分と現実とが異なり、理想の自分に近づくのが難しいと感じるでしょう。しかし、諦めないで願い続ければ、それに近づくことができます。ただ、それには一つ条件があります。それは、苦しまなければならないことです。ダイヤモンドを研磨するのと同じように、自分の中に隠れている原石を磨いていかなければあなたたちは成長しません。研磨は削られるプロセスです。すなわち、成長は研磨であるならば、それは痛いものなのです」

私は、今年の3月から思うように成長できていません。同じ失敗を繰り返し、つまずいています。私は成長できていないという焦りを感じると共に、なぜ自分はそうできないのかと思い、自分自身が嫌いにもなってきました。塾長のお話を聞いて、涙がこぼれてしまいました。なぜなら、私は成長の過程において、苦しい思いをするのは当然だと、その時思えたからです。今回のセミナーは、苦しさに負けずに走り続ける勇気をもらうきっかけになりました。