ヤングセミナー
【レポート】人間塾2014年度軽井沢合宿三日目
2014年10月6日
人間塾 第3期生 木村優吾
深夜3時、静かな軽井沢の夜に包まれ、塾生は各々の人生について振り返っていました。前日に与えられた課題に向き合う中、気づけば夜が明けていた塾生もいたそうです。しかし疲れなどは忘れたかのように、朝食の時間になると全員元気そうに挨拶をして食堂に集まり、いよいよ合宿最終日を迎えました。
まず前半のセッションでは一つ目の課題、すなわち自分がどのような「種」であり、どのような「土」に植えられ、どのようなプロセスを経てどのような「花」を咲かせようとしているかについて分かち合いをしました。合宿初日に書き上げた「自分史」を参考に、自らが生まれた環境(土)を振り返り、そこから見えてきた自らの性格や特徴(種)を考慮に入れて、今後の未来(花)を考察しました。
後半のセッションでは人間塾で何を学ぼうとしているのか、人間塾を通してどのように変化をしたか、について分かち合いました。私は「本気で人と向き合うこと」を学ぼうとしていると答えました。多忙な現代人、特に都会にいる者は日々、大勢の人間に囲まれながら生きています。しかし周りの人間には注目せず、スマートフォンに見入ってオンライン上で友人関係を広げる現象が起きているように思います。常に誰かとつながっている状態にいながらも密な関係にある者は少ない、すなわち“Connected but Disconnected ”(電波的につながっていても心はつながっていない)状況にあるように思います。私も愛想笑いをただ浮かべる薄い人間関係に問題を感じ、今後は心を通わせる関係を増やしていきたいと思い、このような答えを出しました。心を通わせるには、素直な気持ちで正直に物を言うことが重要です。分かち合いの場のように、正直でいることが許されている場に大変感謝しています。
分かち合いを終え、塾生一同重い荷を下ろしたような開放感で溢れていました。それぞれの過去、心の奥に押し込んでいた辛い経験を正直に分かち合うことで気持ちが楽になったのではないかと思います。辛い経験を肯定的に捉え直し、今後の未来に活かそうとする気概がそこにありました。
合宿は終わりましたが、自らの行いを省みて理想の自分を描く作業は今後も続きます。合宿で得た経験をもとに精進して参ります。