ヤングセミナー
【レポート】人間塾2023年度事前オリエンテーション第一日目
2023年4月14日
2023年4月1日から2日にかけて、新塾生である第12期生の事前オリエンテーションを開催しました。在塾生からは3名の応援が駆けつけ、朝の10時から夕方の17時まで、中身の濃いオリエンテーションを開催することができました。
まずは、1日目のレポートです。レポーターは、第11期生の橋沼黎です。
是非ご一読ください。
塾長・仲野好重
人間塾 第11期生 橋沼黎
(東京音楽大学4年)
去る4月1日、事前オリエンテーション1日目が行われました。この日は、今年度の新塾生である第12期生と、在塾生が改めて顔を合わせる日でもありました。新塾生は未知のことばかりで緊張しており、お手伝いの3名の在塾生も入塾の頃を思い出し真剣な面持ちでした。
今回の事前オリエンテーションは、まず Responsibility (責任)というテーマから始まりました。この単語は、Response(反応)とability(能力)という2語から成り立っています。そこから、相手に対して、まずは反応すること一つひとつに責任が伴うことを私たちは学びました。私たちは、何かに反応する時、ただ言葉を編むのではなく、自分の心の底から出てくる言葉を選べるようにならなくてはなりません。
私たちの身の回りに常に存在するインターネットやSNSでは、一つひとつの反応がどこか軽率なように感じます。自分だけにしか語れない言葉を持つことで、身の回りの物事に責任を持って反応しなければならないと、私自身、強く感じました。
次に塾長は、人間塾で時折テーマに挙げられる「ノブレス・オブリージュ」(高貴なる者は義務を負う)という言葉について、お話をされました。今回は、ノブレス(高貴なる者)という部分について着目し、思考を深めました。
高貴なる者とは、決して資産や身分、血筋などで決められるものではありません。その高貴なる者とは、徳の高い者のことを言います。そして、その徳とは自己の利益ではなく、公共の利益を考えることのできる精神を指しています。
私は、公共に尽くし続けることの大切さを改めて感じました。そしてその後、ある塾生が、「私は、公共に尽くすに至る動機が、我欲からきている」というコメントをしました。それに対する塾長のお話から、更に今回の事前オリエンテーションは深まっていきました。
そんな事前オリエンテーションの最後には、塾生一人ひとりが、今日1日目を終えての思いを語りました。1人ひとりの人間模様を見ることのできる、濃厚な一日でした。そして、私自身、これからまた新たに始まる塾生生活の中で、新塾生と共に学んでいくことが大変楽しみになりました。
満開の桜と共に行われた事前オリエンテーション1日目、緊張詰めだった新塾生も、2日目への期待感に心が少し動いたように見え、良い塾生生活のスタートを切れたように感じました。