ヤングセミナー
【レポート】人間塾2022年度オリエンテーション第一日目
2022年4月19日
去る4月2日と3日に、人間塾に新たに入塾した第11期生のための、事前オリエンテーションを開催しました。
11期生は皆、緊張した面持ちで来塾しましたが、時間が経つにつれて打ち解けた表情に変わっていきました。
オリエンテーション1日目のレポーターは、第10期生の髙瀨玲也です。
是非ご一読ください。
塾長・仲野好重
人間塾 第10期生 髙瀨玲也
(東京学芸大学3年)
新年度を迎えた人間塾で、4月2日に新入塾生オリエンテーション(1日目)が行われました。本日は、今年度から新たに入塾する計6人の11期生が集まり、仲野塾長のご指導や先輩塾生のサポートのもと、これからの人間塾での学びについて理解を深めます。11期生は、みな緊張した様子で来塾しました。
午前の部では、人間塾という財団法人の仕組みや仲野塾長の経歴について、塾長がお話しくださいました。11期生はもちろん、10期生である私にとっても、人間塾の設立者である井上和子さんがどのような思いで私たちを支援してくださっているのか、また仲野塾長や壺井専務理事がどのような思いを持って人間塾で活動をしてくださっているのかという点について、深く考え、そのありがたさを実感する機会になりました。
今日、人生の意味や自らの使命などについて真剣に考える機会は、大学においても決して多くはありません。そのような中で、私たち塾生の人間としての成長を心から願い、それらについて考えるきっかけを提供してくださる人間塾という場は、非常に貴重な存在です。私は入塾してから1年が経過しましたが、この人間塾に出会えたことに心から感謝しています。
お昼の休憩を終え、午後の部では、人間塾の活動や理念についてさらに深く掘り下げました。9期生や10期生がセミナーや塾長面談などの活動を紹介したり、BS(Brothers and Sisters)制度のグループに分かれて話し合ったりすることで、11期生の緊張も少しずつ解けていきました。BS制度とは、塾生が期をまたいでグループを組み、先輩塾生が後輩塾生を兄弟姉妹のようにサポートするというものです。後輩塾生のサポートをしながら、その関わり合いの中で自らもまた学びを得ていきます。10期生である私にも後輩ができ、今度は私がサポートする側に回るのだと、気持ちを新たにしました。
また、塾長は音楽という観点から、人間塾の理念に繋がるお話をしてくださいました。人間は時折、音楽をはじめとする文化や芸術を勝手に(例えば国ごとに)分類して価値づけをしてしまうことがありますが、本来それらに国境はありません。異質な文化や芸術は、そのそれぞれがお互いに融合したり、良さを引き出しあったりすることで、高まっていくのです。そしてこれは、人間塾のあり方に通じています。塾生一人ひとりは、それぞれが固有の音色を持った存在、すなわち「異質」な存在です。しかし、塾生たちは人間塾での人格的な出会いや関わりを通して、お互いを引き出しあい、高め合い、同じ方向を見て進んでいくのです。
このように、新入塾生オリエンテーション(1日目)は、人間塾で学ぶことの意義を強く実感することのできる時間となりました。同じ方向を見て共に学びあう11期生という仲間が増えたことを、とても嬉しく思います。人間塾で学べることのありがたさを噛みしめながら、今年度も地道に学びを積み重ねていこうと思いました。