ヤングセミナー
【レポート】人間塾2025年度第13回ヤングセミナー
2025年10月9日
去る2025年10月2日に開催したセミナーでは、10月4日に迫った塾生主催によるシンポジウムの準備に時間を使いました。私はその準備にはほとんどノータッチで、伊藤リーダーを中心に塾生たちが創意工夫してシンポジウムを作り上げていく姿を見ていました。遅い時間まで、それぞれに自分の役割への準備に余念がありませんでした。
今回のレポーターは第14期生の岩元美樹です。是非ご一読ください。
塾長・仲野好重
人間塾第14期生 岩元美樹
(津田塾大学2年)
去る10月2日、第13回ヤングセミナーが開催されました。シンポジウムを二日後にひかえたこの日は、通常の仲野塾長による講義ではなく、シンポジウム準備のための時間としてセミナー時間を与えていただきました。シンポジウムは、私たち塾生が人間塾を通して学んだことを共有したいという思いのもと、テーマ設定から運営までを行う年に一度のイベントです。塾生たちはそれぞれが自分の役割を自覚し、二日後の本番に向けて真剣な姿勢で準備に取り組みました。
前半では、リーダーである伊藤さんからシンポジウム全体の流れや備品、会場設営などについての説明がありました。塾生たちはそれぞれが当日の動きを資料で確認しながら、時には質問を通して理解を深めていました。その表情からは当日の流れをしっかりとイメージしている様子がうかがえました。シンポジウムは会場設営からリハーサル、そして本番進行中にも各々が果たす役割があります。司会進行やパネリスト発表だけでなく、カメラ・ビデオ撮影を行う係、そしてマイクの受け渡しを行う係など、一人ひとりの役割に対する自覚と責任があってこそ成り立ちます。そのためにはこのような入念かつ綿密な準備が欠かせないのです。
後半では、塾生たちが分担して備品のチェック、会場案内表示の資料作成などを進めました。このように必要なものをそろえ、一つひとつの確認をする中で、いよいよシンポジウムが目前に迫っていることを実感しました。第13期生の塾生二人は、シンポジウムで行われる人間塾紹介の最終確認をしていました。人間塾の魅力を最大限に伝えようと最後の仕上げに力を注ぐその姿に刺激を受け、私自身も一層気が引き締まりました。
今年のシンポジウムは『今の学びの目的は?〜答えのない問いに向き合うことから〜』という大きなテーマのもと、パネルディスカッションが行われます。私たち塾生は二週間前に行われた秋季合宿で、このテーマについて深く考える機会をいただきました。私はこれまで、何に対しても自分ごととして捉えず、表面的な学びにとどまっていました。学びに対して情熱を持っておらず、成り行きに任せるような生き方をしていたのです。
しかし人間塾との出会いや仲野塾長の言葉を通じて、学びとは単なる知識の積み重ねではなく、知識と知識をつなぎ、自分の考えへと発展させる「思考の連続」であることを知りました。学問は自分の考えを持つための道具であり、それらを使って多面的な視点から考え続ける中に本当の「学び」があるのだと感じています。そうした意味で「学び」というものは絶え間なく、一生続いていくのだと思います。私はパネリストとして、このように自分の中で変化した「学び」への考えをお話しさせていただく予定です。
6月頃から本格的に始まったシンポジウムの準備も、いよいよ本番を迎えようとしています。塾生一人ひとりの努力の結晶を、多くの参加者の方々にお伝えできることを願い、残りの二日間も最後まで精一杯、準備を整えてまいります。




