ヤングセミナー

【レポート】人間塾2025年度第6回ヤングセミナー

2025年6月29日

去る2025年6月19日に、第6回目となるヤングセミナーを開催いたしました。今回は、塾生たちの「夢」について、語り合いました。壮大なものから、具体的なものまで、夢と言ってもさまざまでした。しかし、その夢に向かって努力を忘れず、日々、意識しながら生活してほしいと思います。なぜならば、夢は叶えるためにあるからです。そして人間塾はそれを後ろからサポートし続ける存在でありたいと思っています。

今回のレポーターは第13期生の馬部壮太良です。ぜひご一読ください。

塾長・仲野好重

人間塾第13期生 馬部壮太良
(国際基督教大学3年)

6月19日、第6回ヤングセミナーは、人間塾カレッジのお話から始まりました。人間塾カレッジとは、塾生一人ひとりが先生となり、自分の専門分野以外の授業を行います。今年の開催は、7月20、21日に予定されています。今年は、仲野塾長も人間塾カレッジで授業をしてくださるそうです。私もカレッジで実り多い授業ができるように準備してまいります。楽しみにしていてください。

その後、仲野塾長は人間塾ノオトの19頁に掲載されていることばを紹介し、塾生に対して「夢を持っていますか?」と問いました。夢と聞いてすぐに思いついた塾生、考えがまとまらず戸惑う塾生もいましたが、皆、それぞれの心にある思いを共有しました。ある塾生は「次の世代が、自分が生きている意味を考えるきっかけを残したい」と話し、またある塾生は「薬学の歴史を研究することを通じて人々の役に立ちたい」という具体的な目標を語りました。中には「朝鮮半島と日本を繋ぐ架け橋になりたい」と国際的な視点を持つ塾生もいました。

人間塾2025年度ヤングセミナー:思いを述べる塾生

思いを述べる塾生

塾生が語った夢の中で、特に私の印象に残ったのは「人生が終わる時に胸を張って、よい人生だったと言えるようになりたい」ということばでした。仲野塾長は「人生は困難や苦労を伴うものだが、時に訪れるポジティブなことを力にして、悩みや苦難を乗り越えなくてはならない」と、ご自身のお祖母様の言葉を引用してお話されました。この言葉は「悔いなく生きることを目指したい」という私の思いと重なり、心に深く響きました。今の私は、人生を悔いなく生きているかと聞かれれば、疑問が残ります。だからこそ、日々の生活を見つめなおし、常に自分の可能性を追求し、より良い未来を築いていきたいと思います。

私自身の夢としては、「格差をなくしたい」と答えました。なぜなら、資本主義社会が発展する中で貧富の差が広がっていることを学び、すべての人々が困窮することなく生活できる世の中になってほしいと強く願っているからです。しかし、仲野塾長からは「格差を反射的に悪いものと考えてしまってはいないか。その格差の実態は何なのかを知る必要がある」と、鋭い指摘をいただきました。私は今回のセミナーを通して、是正されるべき格差と、そうでない格差があることに気づきました。

人間塾2025年度ヤングセミナー:お菓子をいただきましたでした

お菓子をいただきましたでした

ニュースや授業で格差問題について取り上げられる一方で、私たちが利用する製品が他国よりも安価であるなど、格差がもたらす恩恵も私は理解しています。しかし、「格差をなくしたい」と言葉で一括りにしてしまった自分の思慮の無さと狭い視野に対して、自分でも腹が立ちました。この経験を通して、表面的な理解に留まらず、物事の本質を深く追求する重要性を改めて認識しました。

私は、大学生になり「何のために生活しているのだろう?」と漠然とした疑問を抱えていた時に、人間塾と出会いました。晴れて入塾してから、私は自分の将来と真剣に向き合う機会を得て、それまでの惰性で生きる自分から脱却できたと感じています。しかし、今の私は夢を追うために必要な知識を十分には持っていません。私が本当に追い求めるものは何なのかをこれからも探求し続けていきたいと思います。



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