ヤングセミナー

【レポート】人間塾2024年度第8回ヤングセミナー

2024年7月24日

2024年7月18日に第8回ヤングセミナーを開催いたしました。

夏本番となり、暑さも厳しくなってきましたが、セミナーでも塾長は熱く語っております。今回は、「人生の意味を考える」ということを中心に塾生たちにいろいろな質問を投げかけました。答えに窮する者たちが続出でしたが、それが「若い」ということなのです。言い換えれば、まだまだ成長できるということでもあります。

今回のレポーターは第9期生の山本天智です。人間塾在籍も5年目となった医師の卵です。是非ご一読ください。

塾長・仲野好重

人間塾第9期生 山本天智
(国際医療福祉大学6年)

去る7月18日、第8回ヤングセミナーが開催されました。この日は修了生の第3期生・岩本穂さんと第11期生・橋沼黎君も人間塾に駆けつけてくれて、賑やかな雰囲気でセミナーが始まりました。

この日はセミナーの冒頭で第13期の山田君が近代日本に大きな影響を与えた福沢諭吉と大隈重信について、二人の共通点に着目しながらプレゼンをしてくれました。

人間塾2024年度ヤングセミナー:皆の前で発表

皆の前で発表

福沢諭吉は慶應義塾大学、大隈重信は早稲田大学の創設者ですが、それぞれ学者と政治家という全く異なる分野の専門家でありながら、同時代に生きた時代の先駆者として、彼らの考えや主張には多くの共通点があったそうです。それを山田君は10分という短い時間にまとめ、私たちにわかりやすく伝えてくれました。

続いて仲野塾長が山田君の話をもとに、「私たち個人が学べることは限られており、お互いに智慧や技術を分かち合いながら生きていくことが大切だ」と教えてくださいました。

私たちにはそれぞれ専門となる分野がありますが、自分の分野を懸命に極めつつも、いかにその能力を他者と協力して、社会に還元していくかが大切だということです。仲野塾長は「惜しみなく自分の時間を分かち合える人になりなさい」とおっしゃいましたが、それを聞き、私自身が「精神的なケチ」に陥っていないか振り返り、内省する良い機会となりました。

現代社会では残念ながら自分さえよければよいという考えを持ち、なかなか自分の時間や能力を周りの人々に分かち合えない人がいるようです。しかし、人間塾で学ぶ私たちは、そのような社会風潮の逆境に負けることなく、どんなにつらい時でも真の目的を胸に、惜しみなく自分の能力を発揮しなくてはなりません。そのような厳しい社会に、皆で立ち向かっていかなければいけないと、仲野塾長は私たちに訴えかけられました。

最後に仲野塾長は、「人生とは点を線にすること」というテーマで私たちにお話ししてくださいました。

私たちは幼い頃から現在に至るまで、様々な出来事(点)を経験して生きてきました。塾長はそれらの人生の「点」を繋いで線にしていくことで、「人生の意味付け」ができる、とおっしゃいました。これまでの人生で辛かったことも楽しかったことも、すべての点が線で繋がるはずなのです。そして、それらの出来事をどう解釈するかが、今の自分を形成しているということです。そして、このように自らの人生を意味付けていくことで、私たちの人生はさらに豊かになっていくことを仲野塾長は教えてくださいました。

最後に、「これまでの人生の苦労や悩み、失敗といった一見ネガティブに感じられる出来事が、私たちの人生に奥行きをもたらす」ということを塾長はおっしゃいました。人は物事の表層を単純に見て、肯定的あるいは否定的という二元論で捉える傾向があります。しかし、私たちが尊敬の念を感じる人たち(先人達)は皆、過去の逆境や苦労を乗り越えてきており、そのような経験がその人の人生に深みと奥行きを与えているのだと、私は気が付きました。

人間塾2024年度ヤングセミナー:たくさんのいただきもの

たくさんのいただきもの

私は来年度からいよいよ社会に出て働くことになりますが、今回のセミナーで仲野塾長が教えてくださったことはいずれも、社会の荒波に負けずに自分の信念を貫いて歩んでいくことを後押ししてくれるようでした。

目の前の道を一生懸命に歩き続けながら、奥行きのある豊かな人生を送れるよう頑張っていきたいです。



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