ヤングセミナー

【レポート】人間塾2024年度第24回ヤングセミナー

2025年3月14日

2025年3月6日は、今年度最後のヤングセミナーの日でした。全塾生たちが、一年間を振り返り、特に先日のまとめ合宿での実りについて語り合いました。私にとっても長い一年であり、同時に怒涛のような日々でした。塾生たち、ひいては大学生たちの気質が変化してきたのでしょうか。互いの思いがなかなか通じ合わない日々が続き、悶々とすることもありました。闘いの一年であり、忍耐の一年でしたが、こうして皆が元気に最後のセミナーに参加している姿を見ると、彼らへの思いの熱さを再認識します。

今回のレポーターは第12期生の若林歩花です、是非ご一読下さい。

塾長・仲野好重

第12期生 若林歩花
(聖心女子大学4年)

3月6日、まとめ合宿を終えた後、今年度最後のセミナーが行われました。全員で一つの円になり、一人ひとりが合宿を通して感じたことを共有しました。

人間塾2024年度ヤングセミナー:円になってのセミナー

円になってのセミナー

3日間朝から晩まで共に過ごし、お互いにありのままの自分で対話を重ねました。塾長の講話を聞きインプットする時間、自然の中を歩きながら与えられたテーマについて深く考える時間、そして好きな場所でひとり内省する時間。その積み重ねを通じて、私は「自分を知ることは、自分を強くする」ことを実感しました。「自分は何者なのか」を自らに問い、強みや弱点、好きなことや苦手なこと、将来の夢などを思いつくままに書き出していくうちに、思いがけない自分の能力に気づきました。同時に、多くの人に愛されながら育ってきたことにも改めて気づきました。その瞬間、過去の経験がそっと背中を押してくれるような感覚を覚え、自分を信じる力が湧いてきました。そして、自分の中にある精神的な強さを確信しました。

人間塾2024年度ヤングセミナー:団欒する様子

団欒する様子

合宿を通して、塾生それぞれが新たな課題や気づきを得ました。ある人は、「本音を言い出せず、頭で都合よくすり替えてしまう癖がある」と悩み、それが今後の成長への課題だと認識しました。他にも「将来は、やりたいことではなく、自らの使命に駆り立てられることをしなくてはいけない」と気づいた人もいました。そして特に印象的だったのは、「目に見えないもの」について考え始めた塾生が多かったことです。第9期生の山本天智さんは、「ご縁の力」について自身の経験を交えてお話してくださいました。ここ2年間で人生を大きく変えた出会いは、自分でコントロールできるものではなく、大いなるものに導かれることによって生まれたと気づいたそうです。これを信じ続けた結果、その出会いが自らの薪となり、火を灯し続ける力となったと話されました。火が消えそうな時も、新たな出会いが刺激となり、再び前へ進むきっかけになったとのことでした。

人間塾2024年度ヤングセミナー:5年目の集大成

5年目の集大成

私自身も「目に見えないものを信じる力がある」と塾長から言っていただきました。振り返ると、私はこれまでどんな出来事も「自分にとって意味があるもの」と受け止め、先に良い答えが待っていると無意識に信じていたことが多くあったと気づきました。しかし、確固たるものがないと不安になり、すぐに答えが出ないと不満を感じる人も少なくありません。私たちは、目先の利益に囚われがちですが、大切なのは「信じるものとの距離を意識し、自由であること」と教えていただきました。この言葉を受け、私は幼い頃からこの「自由」が自然と身についていたことを自覚し、これまでの歩みを振り返る機会となりました。

今年度最後のセミナーで、合宿の振り返りを行い、塾生同士がお互いの成長を感じることができました。長い時間を共にしてきたからこそ、相手の変化を自分のことのように喜び、また尊敬の念を抱くことができます。これからも、ここで出会った仲間と人生について考え、語り合い、支え合える関係を築いていきたいと願います。



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