ヤングセミナー
【レポート】人間塾2024年度第18回ヤングセミナー
2024年12月24日
2024年12月12日に、第18回目のヤングセミナーを開催しました。この日は、クリスマスの意味を塾生たちと共に考えました。またプレゼントの持つ真の価値についても分かち合いました。日ごろ、教養として聖書や仏典にも触れてほしいと願っていますが、塾生たちはなかなかそのような行動には至りません。今回は、実際の聖書の箇所も示しながら、クリスマスについて考えました。そして、なにげない気持ちでプレゼントを頂いたり、また差し上げたりしますが、そこに込めるべき真意についても論じました。
今回のレポーターは、第13期生の山田凌央です。
是非ご一読ください。
塾長・仲野好重
人間塾 第13期生 山田凌央
(早稲田大学 2年)
去る12月12日、第18回ヤングセミナーが行われました。週末の14日にはクリスマスディナーが予定されていることもあり、今回は聖書に基づいたクリスマスのお話を塾長がしてくださいました
クリスマスはイエス・キリストの生誕を祝う日として知られています。聖書によれば、イエスが生まれたその日、人々は戸籍調査のため故郷へ帰る途中でした。その為、街道の宿はすべて満室だったので急場しのぎで与えられた馬小屋でイエスは生まれました。最初に生まれたばかりのイエスの姿を目にしたのは、野宿生活をしていた貧しい羊飼いたちでした。当時の羊飼いたちにとって、イエスの誕生そのものが未来への希望として、何よりも大きなプレゼントであったと考えられます。
セミナー中、塾生の一人がクリスマスのイメージを問われた際、「プレゼント」と答えました。自分のことを振り返ると、私はクリスマスプレゼントの意味について深く考えずに過ごしてきたことに気づきました。セミナー中に12期生の先輩がO・ヘンリーの『賢者の贈り物』について、塾長に質問をしました。これは、夫婦がお互いを喜ばせるために、それぞれの宝物を手放してプレゼントを用意する物語です。この話を通じて、塾長は「プレゼントとは、自分の大切なものを手放してでも相手に贈りたいという気持ちから生まれるものだ」と教えてくださいました。クリスマスは、プレゼントに対する気持ちを改めて見つめ直すことができる特別な日なのだと感じました。
塾長は、「命もまた私たちに与えられた大切なプレゼントである」とおっしゃいました。この私たちの命は、母や父、さらにそれ以前の祖父母といった人々から奇跡的な巡り合わせによってつながれてきたものです。私たちは日々このかけがえのない「命」という贈り物を受け取っていることに感謝を忘れてはならないと改めて気づかされました。
週末に予定されているクリスマスディナーに向けて、塾長や壺井さんは、沢山の時間を使って準備を進めてくださっています。席順や内容を細かく考えてくださるその姿勢にも、私たちの成長を願う深い愛情が込められていることを感じました。これらのすべてが「プレゼント」であると思うと、日々の生活おいて多くの方から支えられていることに思いを巡らし、感謝を忘れないようにしたいと思います。
また、今年も人間塾を支えてくださる多くの方々から年末の贈り物を頂戴しました。塾生一同、今回のセミナーで学んだように、一つ一つに込められた温かいお気持ちに有難さを噛みしめています。そのような支えをいただきながら成長を見守ってくださる方々の存在が、私たちにとってどれほど大切であるかを改めて感じています。
こうした恵まれた環境の中で学べることへの感謝を忘れず、これからの活動にも一層力を尽くしていきたいと決意しました。今回のセミナーは、プレゼントの意味を深く考えるとともに、感謝の気持ちを再認識する貴重な機会となりました。