ヤングセミナー

【レポート】人間塾2024年度第15回ヤングセミナー

2024年11月14日

2024年10月31日にヤングセミナーを開催しました。今回は、コミットメントについて話しました。関わったからには、その関りには責任が生じます。単に関わっているだけでは、表層的な関係で終わってしまいます。深くかかわりながらも、自分にできることは何かを常に考え問い続ける姿勢が必要です。

今回のレポーターは、第12期生の佐々木果音です、
是非ご一読ください。

塾長・仲野好重

人間塾 第12期生 佐々木果音
(国際基督教大学大学院1年)

去る10月31日、第15回ヤングセミナーが行われました。冬の訪れを感じさせる寒暖差の激しい時期となり、体調に不安を抱える塾生も見受けられましたが、セミナーは無事に始まりました。

はじめに仲野塾長は、「コミットメント」という言葉を取り上げ、その意味についてお話しされました。この言葉は「関わること」にとどまらず、「責任が生じること」をも意味しています。塾長は、結婚を例に挙げて「コミットメント」について説明をしてくださいました。結婚は、単に「好き」「この人と一緒にいると楽しい」という気持ちだけで成立するものではありません。日本では、入籍を通じて公的に婚姻関係が認められます。法律に明記こそされていませんが、入籍には「コミットメント」の意味も含まれています。

人間塾2024年度ヤングセミナー:果たすべき責任とは

果たすべき責任とは

例えば、夫がギャンブルに依存し、多額の借金を作ってしまった場合、妻もその問題に向き合い、共にその負債に対する責任が求められるでしょう。逆に妻が問題を抱えた場合も同様です。このように、「コミットメント」は容易に解消できるものではなく、関わった以上は責任が発生し、その責任を果たし続ける覚悟が求められるものなのです。

次に塾長は、私たち塾生が人間塾にどれほど「コミット」しているかを問われました。私たちは入塾すると同時に塾生で在ることの意思を、誓約書を通じて示していますが、ここにも「コミットメント」が含まれています。塾生になることで人間塾との間に、「コミットメント」が生じます。環境に慣れることは好ましいことですが、その一方で、慣れに甘えて積極性を失っていないか、再考する必要があります。常に塾生であることを意識し、どのような「コミットメント」が果たせているのかを考え、より能動的に、そして積極的に、今いる場所がよりよい場所になるよう行動することが求められています。

人間塾2024年度ヤングセミナー:自身を振り返る

自身を振り返る

大学の授業や課題、アルバイトなどに追われ、私たちは「忙しい」という理由で「コミットメント」を疎かにしてしまうことがあります。しかし、これではいけないのです。平等に与えられた1日24時間をどのように使うのか、「心を亡くす=忙」ことなく、その責任を果たしてゆかなければなりません。

新たな環境に身を置いて2ヶ月が経ち、私は自分が少しずつ環境に順応してきたと感じています。そして、今、この時期に「コミットメント」についてお話があったことは、これからどのように日々を過ごし、慣れに甘んじることなく、どう責任を果たしてゆくのかを改めて問う機会となりました。今一度、深く再考し、行動に反映させなければならないと強く思います。この日は、塾生一人一人にとって、気の引き締まるセミナーとなりました。



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