ヤングセミナー
【レポート】人間塾2024年度 人間塾まとめ合宿 第三日目
2025年3月13日
去る2025年2月24日は、まとめ合宿の最終日でした。お天気にも恵まれ、塾生たちは全員元気にこの日を迎えました。合宿のクライマックスは、最後のセッションでの「分かち合い」です。それぞれが胸に刻んだ決意を、皆の前で発表します。私は一人一人の発表についてコメントを述べました。塾生たちは、午後3時半に全プログラムを無事に終えました。不二の黙想の家の関係者の皆様、本当にありがとうございました。
今回のレポーターは第13期生の中島継人です。是非ご一読ください。
塾長・仲野好重
人間塾 第13期生 中島継人
(法政大学 国際文化学部 2年)
不二聖心の素晴らしい自然と爽やかな朝とともに、まとめ合宿3日目が始まりました。
この日は1日目に行った「人間塾ノオト」の質問に対する自分の考えと、最終日に書いた同じ問いに対する考えを比較することから始まりました。合宿1日目には質問1、2、4について考えていたのですが、最終日には1~7について考え、重なる質問に関してはその変化について比較を行いました。
私は質問1の「あなたは、どんなことをするために、この世界に生まれて来たと思いますか」という質問に対する自分の答えの変化に、自分でも驚きました。1日目には「人と人をつなぐため」という観点から考えていたのが、三日間を通してより深いところまで考えることができるようになっていました。人と人をつなぐということを前提に、その上で、より多くの人にとって良い影響をもたらすことのできる存在になるという方向に思考が変化していました。
この質問1に対する答えは塾生の中でも一人一人が異なる比較をしており、1日目の答えよりさらに深まった塾生、答え自体が大きく変化した塾生、過去から未来までの流れの中で考えるようになった塾生など、様々な変化を見ることができました。
続いて2日目に行った「良心」についての講義の中で言及された「超越的なもの」について、塾長にお話をしていただきました。この超越的なものとの出合いは、予測不可能であり、自力ではもちろんのこと、単なる努力などでは得られない、自分を超越している存在との遭遇のことです。これからの時代は、この超越的なものに対し敏感でなくてはなりません。超越的なものは、AIやコンピュータと異なり、蓄積されたデータがあったとしても察知しきれないものであり、人間の知識を越えたものであると説明がありました。だからこそ、この超越的な経験はあなたにとって意味があるのだと、塾長はおっしゃいました。
その後、不二聖心の大自然の中を散策し、昼食を頂いた後、最後のセッションを迎えました。最後のセッションでは「今回の合宿を通して心に決めたこと」について分かち合いが行われました。塾生一人一人が「決心したこと」を分かち合い、仲野塾長からそれぞれにコメントを頂きました。
私は半年間、韓国への留学をしていた関係で各活動には、オンラインでの参加になりました。人間塾とのつながりをできる限り守りたいという思いからそのような形での参加を許可していただきました。そのように努力していても、日本で、しかも人間塾という場所で学んでいる塾生たちを見ると、どこか焦ってしまう気持ちがありました。しかし、今回の合宿を通して、その焦りに対する自分の気持ちや姿勢を整理することができたと思います。
また、私は韓国・朝鮮半島と日本とのつながりに関して、将来、何か役に立てる仕事につきたいと考えています。しかし、その具体的なアプローチや手段を見つけることがまだできていないので、それを探し続けるという決心をしました。
私を含め13期生にとっては初めての「まとめ合宿」であり、今年度修了予定の塾生は最後のまとめ合宿になりました。不二聖心の大自然に囲まれた中で自己と向き合う時間を長くとることができたのは、非常に恵まれたことであると思いました。最後のセッションで分かち合った決心を胸に、自分の使命と出合うための具体的な手段を見つけ出したいと思っています。そして、より多くの人の役に立てるように頑張っていきます。