ヤングセミナー
【レポート】人間塾2024年度 韓国留学便り その1
2024年9月27日
2024年8月末より半年間、13期生の中島継人君が、所属大学との単位互換により韓国に留学しています。
すでに日本を出発して約3週間がたちますが、語学の授業の傍ら、街を探索したり小旅行をしたりして、元気で頑張っているようです。
1カ月に1度、中島君からの韓国留学便りをみなさまにご紹介したいと思います。留学生活を通して見聞を広げ、教育や文化などについて感じたことを、若者の視点で発信されるのを楽しみにしています。是非ご一読ください。
専務理事・壺井尚子
人間塾 第13期 中島継人
(法政大学 2年)
こんにちは。アニョハセヨ。人間塾 第13期 中島継人です。私は2024年8月末から2025年2月末頃まで韓国へ語学留学をしています。そんな中、皆様に韓国の様子、文化、日常生活についてご紹介したいと思い、毎月「韓国留学便り」をお届けいたします。
さて、第1回目は、韓国でチュソク(秋夕)と呼ばれる伝統行事に触れたいと思います。チュソクとは韓国のお盆のようなもので、旧暦の8月15日に祖先祭祀、お墓参りを始めとする行事が行われる祭日です。チュソクは韓国の中で最も重要な祝日と言っても過言はなく、基本的に前後3日間が祝日となります。この期間は学校や会社、多くのお店も閉まり、韓国人は帰省する人が多いです。この期間は韓国旅行へ行っても、お店が開いていない!なんてこともありえますので、皆様も韓国旅行に行かれる際には、このチュソク期間は避けてご旅行されることをおすすめいたします。
また、先日、日帰りで韓国の南西部に位置する光州という都市へ行って参りました。この光州という都市は、韓国の中でも特に食べ物がおいしい地域として知られています。光州の中でも有名な食べ物がオリタン(鴨鍋)です。
オリタンは鴨を長時間煮込んで作り、エゴマをたっぷりと使った濃厚スープが特徴です。このオリタンは、光州へ行ったら必ず食べるべき光州五大料理の1つで、光州には、オリタン通りという場所があるほどです。
そして、この光州という場所は韓国の民主主義の過程で大きな役割を果たした光州事件※が起こった場所でもあります。
このような韓国留学便りを約半年間続けさせていただきます。留学生活を通して、自分が学んだり感じたりしたことも皆様にお伝えできるよう尽力いたします。ご精読頂き、ありがとうございました。それでは皆様、アンニョンヒガセヨ(さようなら)。
※光州事件とは1980年5月18日から同年5月27日にかけて、市民の小さなデモ活動が大きな暴動へと発展した事件です。光州という地は古くから学問や芸術が発達しており、韓国の中でも教育都市と言われるほどであったため、学生運動が高まりやすい場所でありました。1979年10月、朴正熙大統領が暗殺されたことがきっかけで、18年余に及んだ軍事独裁政権が終わると同時に、韓国ではそれまで抑圧されてきた民主化への気運が高まり始めました。この気運は1980年の春に新学期を迎えたソウルの大学街で一気に熱を帯び、ソウルの春とも呼ばれています。この熱はソウルだけではなく、光州市でも活発でした。全斗煥(チョン・ドゥファン)が率いる新軍部が非常戒厳令を全国に布告したのを機に、一夜明けた光州では学生たちが休校令を破って民主化要求のデモを続行しました。これに対する軍の武力弾圧が、光州事件のきっかけとなったと言われています。武力行使は丸腰の市民にも無差別に行われ、市民は銃を手に市民軍を結成するのですが、27日未明、空挺部隊によって制圧されてしまいました。
出典)https://history-go.com/archives/16422