【レポート】人間塾2024年度クリスマスディナーの夕べ

2023年12月28日

去る2024年12月14日に、人間塾恒例の「クリスマスディナーの夕べ」を開催いたしました。今年は総勢60名のご参加でしたが、塾生や修了生はその半分以上の人数となり、人間塾の13年間の歴史を感じました。

今回のレポーターは第12期生の村田裕真です。
ご一読ください。

塾長・仲野好重

人間塾 第12期生 村田裕真
（慶應義塾大学文学部4年）

12月14日に、東京千代田区にあるホテルニューオータニにて、同窓会総会とクリスマスディナーの夕べが開催されました。

今年度、同窓会は設立から10周年を迎えました。私も人間塾を終了した後には、同窓会メンバーになる予定です。よって、今年度の総会に陪席いたしました。現在同窓会会長を務めておられる第6期生の落合悠人さんは、「同窓会を通じて、社会に出ている修了生たちの格好の良いところだけでなく、悩み苦しんだところについても伝えていきたい」と話されました。私も、人間塾での学びを土台にして、社会で活躍されている先輩方が、日頃から何を考え、それをどのように実践しているのか、困難な状況にどのように対峙されているかについて、もっと深く知りたいと思います。

同窓会総会を終えた後は、修了生の方々と在塾生が自己紹介をする機会を設けていただきました。様々な専門分野で、使命感と情熱をもって社会で活躍されている修了生の方々が、私には印象的にうつりました。私も、社会に出る前に、今まで人間塾で学び気付いたことを今後実践してためには、自分をどのように変えていくべきかが私の課題であると気づきました。

心洗われる歌唱

その後開催されたクリスマスディナーは、在塾生、修了生の自己紹介で始まりました。そして、塾長によるご来賓の方々の紹介がありました。ディナーの開始は、大内葉子様による「Pie Jesu(慈しみ深いイエスよ)」の歌唱を披露していただきました。伴奏は、来年からドイツ・ベルリンのバレンボイム・サイード・アカデミー大学院への留学が決まっている11期生の橋沼黎さんが担当してくださいました。

橋沼さんの、歌声に寄り添った丁寧な伴奏と、大内葉子様の時に力強く、時にあらゆるものを受容するような優しい歌声がぴったりと合わさって、それまでの緊張感あった空気が柔らかくなりました。その後、同窓会副会長の第2期生の蘆川尭さんに乾杯のご発声をしていただき、いよいよ、お料理がサーブされることとなりました。

上品で素敵なメニュー

オードブル・スープ・パン・魚料理・肉料理・デザートという正餐形式のお食事でした。それぞれのディッシュが出される度に、西洋料理長である湯浅シェフから、お料理の内容についてご説明をしていただきました。私は1年ほど前から、動物愛護の観点から、肉を食べない食生活をしているのですが、昨年度はその旨を伝えることが遅くなってしまい、クリスマスディナーに参加することができませんでした。今年度は、塾長と壺井さんが前もって湯浅シェフに直接その旨をお話いただき、シェフは肉を一切使わないフルコースを作ってくださいました。

私のように、肉を食べない生活をしていますと、友人たちとの食事の選択肢を狭めてしまうのではないかと懸念してしまい、自分以外の人と食事に行くことが少々重荷になっていました。

ほっぺた墜落しました

そのようななかで、多様性を考慮した湯浅シェフのご配慮により、今回は心おきなく食事をすることができました。同じテーブルでご一緒した方のお話を聞きながら、洗練された味の料理を堪能することができ、ディナーはとても楽しい時間となりました。

参加者は心身ともに満たされ、会場は充足した空気に包まれました。その後、橋沼さんのピアノ独奏があり、ショパンとメンデルスゾーンを拝聴しました。そして引き続き、「きよしこの夜」を参加者全員で合唱しました。会場全体の一体感の中、あたたかく歌が響いていました。

心躍るプレゼント交換

最後は、人間塾のクリスマスディナーで恒例行事となっている、プレゼント大交換会が行われました。音楽に合わせてプレゼントを回し、音楽が止まったときに手元にあるプレゼントが、その人への今年の贈り物です。プレゼントには、送り主の名前と一言メッセージが添えられています。大交換会が終わると、どなたが誰のプレゼントを受け取ったのか名乗り合い、お互いがお礼を交わす光景が見られました。

クリスマスディナーの開催自体が、一人一人が出会いを楽しんで思い出に刻んでほしいという人間塾からのクリスマスプレゼントです。このような素晴らしい会をご準備いただいた全ての人々に感謝すると共に、残り僅かとなった在塾期間の間に更に成長できるよう、努力して参ります。