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【レポート】人間塾2024年度 人間塾秋季合宿 第一日目
2024年10月3日
2024年9月21日から23日まで、人間塾恒例の秋季合宿を行いました。今年からは、湘南国際村センターをお借りして、2泊3日の合宿開催となりました。この合宿で、物の見方がガラリと変わる塾生が、毎年何名か出てきます。そのようなことを期待しながら、合宿を始めました。
今回のレポーターは第12期生の若林歩花です。
是非ご一読ください。
塾長・仲野好重
人間塾 第12期生 若林歩花
(聖心女子大学4年)
去る9月21日、湘南国際村センターで秋季合宿が行われました。
初めに、私たちは人間塾での上半期を振り返り、その中での気づきや変化について分かち合いを行いました。
私は今まで自分の将来について、漠然と国際協力をしたいという大きな夢を描いていましたが、面倒くさがりで頑固な私は「具体的な」行動を起こすのに時間がかかっていました。しかし今学期はこんな自分を変えたいと強く思い、やっと実行に移すことができた、と発表をしました。私のように自身の将来を話す人もいれば、人間塾での立ち位置を考える人、また内面について深く掘り下げる人など様々でした。人間塾では常々、将来、いわゆる「ことなかれ主義の人」ではなく、何かの先駆者になる覚悟を持てる人になるべきだと話しています。そのためには、近い未来のことだけではなく、10年先、20年先のことを考えながら、今やるべきことを見つけておく必要があるのだと改めて学びました。
社会に出る前の私たちは、「社会のために貢献し、他の人を幸せにするとは?あなただけの能力とは?」という議題を塾長は与え、私たちはディスカッションをしました。
まず社会貢献とは、「目に見えないもの」であり、一生知られず、評価されないこともあります。それでも活動を続けるためには、自身の「友愛の心」を絶やさぬよう常に意識していなければなりません。これは自分との戦いであり、この精神的な「土台」をしっかり持った上で、他者の幸せについて考え始めることができるようになります。では、どのように幸せをお裾分けするのかは、「あなただけの能力」によって変化するものだと思います。
能力とは、その人が持つ知恵や技術などを含めますが、一人の力だけではいつか限界を迎えてしまいます。必ず誰かと支えあわなければならないため、自分が人として魅力的であることが大切です。あなたにならお願いしたい、又は助けてあげたいと思ってもらえる人でいられたなら、素晴らしい「仲間」を持つことができます。これも一つの能力として考えられます。この能力は「目に見えるもの」が多いため、時に他の人が持つものに嫉妬してしまうことがあります。しかし、その前に自分自身とよく向き合い、なぜ私は人のためにことを為したいのかを問い、自分だけの能力を磨くことで、他者を尊敬しながら協力し合えるのだと思います。
塾長は、学生時代に数多くのボランティアを通して、社会の現実を目の当たりにし、その背景や苦労を知らなくてはいけないと思った、とお話をしてくださいました。「休むことなく、人のために活動をしたのは、必死に燃えていたからであり、またその火はこれからも消してはいけません。なぜならその熱は、人々に明かりや温もりを確かに与えているからです。」と塾長は言われました。
皆さんにはどのような人が魅力的に見えますか?人生に生きがいを感じ、迫力を持って生きている人、相手を圧倒する力を持つ人、他者に寄り添い共感する人、人徳がある人など・・・。私はこのような人の側にいると、パワーをもらい、そして自分にしてもらったことへの感謝と、憧れの感情を抱きます。私も同じようなことを他の人にしたいという気持ちも、自然と生まれてきます。
このような連鎖が、社会全体に繋がれば、誰もが幸せに思える世の中になるのでは、と考えることができた一日となりました。