ヤングセミナー

【レポート】人間塾2023年度第12回ヤングセミナー

2023年10月14日

去る2023年9月26日は、第12回目のヤングセミナーを開催しました。

軽井沢合宿後、久しぶりのセミナーということもあり、塾生たちの表情には緊張感がありました。しかし、共に語り合っていくうちに、表情が柔らかくなり、中には紅潮している塾生もおりました。

いよいよ下半期の開始です。どのような成長のプロセスを歩んでいくのか今から楽しみです。

今回のレポーターは、第12期生の若林歩花です。
是非ご一読ください。

塾長・仲野好重

人間塾 第12期生 若林歩花
(聖心女子大学3年)

9月26日、第12回ヤングセミナーが行われました。軽井沢合宿後初めてのセミナーということもあり、冒頭、まずは塾生それぞれが軽井沢合宿での学びにタイトルをつけて発表しました。私は、「混乱とひらめき」というタイトルをつけましたが、これは、今まで気づけなかった自分の課題を見つけ葛藤している気持ちや、その中でどのような方向を見て生きていけばよいのかが少しずつ定まってきたという思いから考えついたものです。この分かち合いでは、塾生一人ひとりが、改めて自分の成果や課題を分析し、整理する時間となりました。発表を終えると、どこか皆の表情は明るく晴れやかなものになっていました。

人間塾2023年度ヤングセミナー:考え、話す

考え、話す

今日のセミナーでは、「個人的自由主義」と「人格主義」について、塾長にお話をして頂きました。まずは、「個人的自由主義」について考えました。この日本社会において私たち個人は、「権利」と同時に「義務」を、そして「自由」と同時に「責任」を背負っています。これらはコインの裏表としてどちらも重要なものですが、しかし現代社会では、「権利」と「自由」ばかりを主張し、「義務」と「責任」を忘れて行動をしてしまう人が多いのではないでしょうか。例えば、渋谷のハロウィンの集まりを例に挙げると、私たちは渋谷の道を歩くという「権利」と「自由」をもっていますが、それと同時に、自分のゴミは自分で持ち帰るという「義務」や「責任」も背負っているはずです。しかし近年、ゴミを街に放置したまま帰る人が後を絶ちません。塾長は、もし皆が「義務」と「責任」を兼ね備えていれば、社会はもっと円滑なものになるのではないかと仰っていました。

私たち人間は、「義務」や「責任」を意識しなくなると、自分のことばかりを考えてしまい、周りが見えなくなってしまいます。何かをする「権利」や「自由」があったとしても、「義務」と「責任」が欠けてしまえば、それらが暴走し、誰かに迷惑をかけてしまうかもしれません。権利や自由を享受するにしても、常に、同時に自らの義務と責任を意識して行動する必要があると、私は強く実感しました。

人間塾2023年度ヤングセミナー:熱く語る塾長

熱く語る塾長

次に、「人格主義」についてです。これは、人としての中身、すなわち人間性が物事の中心になることを指します。私たちは、学歴や人からの評価などの表面的なものに囚われていては、相手を深く理解することができません。塾長は、相手に対して、正直に・素直に・誠実に、心を開いた状態でいることで、互いの人間性が深まり成長していくのだと仰っていました。時に、社会的地位を気にする権威主義的な相手に対しては、その人が納得するものを提示してから人格主義を訴えるという”戦略的妥協”が必要になることもありますが、結局は、中身と中身の触れ合いが、人格を育むためには重要であるということを教えてくださいました。

このお話を聞いて私は、この社会においては常に他人と共存しているということを忘れてはいけないと痛感しました。自分をオープンにして正直に話し合うこと。そしてそのためにも、相手に対する優しさと気遣いの気持ちをもって、丁寧な行動を心がけていくこと。これらの課題を常に心に留め、努力していこうと思います。

軽井沢合宿から、このセミナーを経て現在に至るまで、私は多くの課題に気づきました。これから下半期を迎えますが、自分に対しても正直に・素直に・誠実に向き合い、さらに成長していきたいと思います。



トップ
トップ