ヤングセミナー

【レポート】人間塾2023年度第7回ヤングセミナー

2023年7月27日

2023年7月6日、今年度第一回目のお習字研修を開催しました。

講師の髙橋珠翠先生は、毎日書道展審査会員や貞香会理事など、数多くの書道会の役員を務められています。また人間塾の漢字のロゴを書いて下さったもの髙橋先生です。

先生の教え方は、とにかく誉めて、よいところを見つけて、その人の個性を伸ばすやり方です。もちろん上手に書けないところは丁寧に教えてくださいますが、その人の字の特徴が伸びやかに表現されることを大切になさっています。
この日の研修も、塾生一同楽しく、かつ真剣に取り組みました。

レポーターは第12期生の若林歩花です。
是非ご一読ください。

塾長・仲野好重

人間塾 第12期生 若林歩花
(聖心女子大学3年)

去る7月6日、第7回ヤングセミナーが行われました。今回のセミナーは、書家の髙橋珠翠先生によるお習字研修でした。先生は長年に亘り、人間塾でお習字のご指導をしてくださっています。12期生である私にとって初めてのお習字研修であったため、とても楽しみに当日を迎えました。

研修が始まると、塾生は皆、筆ペンを持って、黙々と文字の練習にのめり込んでいきました。日々の忙しい生活からは想像もできない静けさの中で、私自身もひたすら書くことに集中しました。今回学んだのは、美しい文字で自分の名前や住所を書くこと、それらを封筒や葉書にバランスよく配置する方法などです。それぞれの文字の美しさに加え、その大きさや位置などをも意識して書くことは非常に難しいものでしたが、練習と珠翠先生による添削を繰り返す中で、次第にコツを掴むことができました。珠翠先生は、それぞれの塾生の文字の個性を活かしながら、一人一人丁寧にご指導してくださいます。添削を待つ行列は、研修が終わる時間まで、途絶えることがありませんでした。

人間塾2023年度ヤングセミナー:黙々と取り組む姿

黙々と取り組む姿

私には、自分の名前を美しく書けるようになりたいという強い思いがありました。名前は、これまで21年間付き合ってきたものであり、またこれからも死ぬまで付き合っていくものだからです。珠翠先生に頂いたお手本を参考にしながら、私は何度も練習しました。

今日、電子機器の普及により、手書きをする機会が大幅に少なくなってきましたが、冠婚葬祭をはじめ、手書きで署名をする文化や慣習は今でも残っています。手書きをする機会が少なくなってきたからこそ、手で書くということをより大切にしていきたいと、研修を通して感じました。

手書きの文字には、書き手の個性や内容が表れます。そして、それゆえに、自分と相手の間に固有のコミュニケーションが可能になります。これは、パソコンで打ち込む文字にはない大きな特徴です。そのような意味で、今回の研修で珠翠先生から教えていただいたことは、一生大切にしたい学びであると強く感じました。

今回のセミナーで、ご指導いただいた髙橋珠翠先生に、心から御礼申し上げます。これから夏を迎え、暑中見舞いや残暑見舞いのお葉書を書く機会があるため、早速今回の研修で学んだことを活かしていきたいと思います。

人間塾2023年度ヤングセミナー:髙橋先生と塾生
髙橋先生と塾生




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