ヤングセミナー
【レポート】人間塾2023年度第5回ヤングセミナー
2023年6月16日
去る2023年6月8日に第5回ヤングセミナーを開催いたしました。台風の影響もあり、雨が降る中、塾生たちは皆元気に集まってきました。
5月連休のお遍路研修を終えてから、塾生同士のコミュニケーションが段々と活発になってきたように思います。この調子で、塾生同士、もっと活発に議論していってほしいと思います。
今回のレポーターは、第12期生の村田裕真です。
是非ご一読ください。
塾長・仲野好重
人間塾 第12期生 村田裕真
(慶應義塾大学3年)
小雨そぼ降るなか、2023年度第5回ヤングセミナーが人間塾にて開催されました。
今回のセミナーで塾長が重点的にお話された内容は、人間塾の理念に大きく関わる「恩送り」と「軸」という概念についてです。
「恩送り」とは、誰かの厚意からしてもらったことに対してお返しやお礼をすることは当たり前であると考え、それ以上に、自分がされて嬉しかったことを他の人にも行うことです。ただ、この恩送りは自分の身近な人にだけ行うのではなく、地球の裏側に住む人にも、つまり、普段自分とは無関係だと思っている人々も対象にするべきであると塾長は仰いました。
私を含め多くの人が、ウクライナ・ロシア問題をニュースで耳にしながら、その根本的問題に何も着手できずにいます。私はそれが、自分たちに直接的に関わることではないことと、政治的・軍事的な事情を内包しているということを知ってから、解決策を考えることを諦めているところがあります。しかし、そのままではいけないのです。自らの危機が迫った状況でなくとも、想像力を豊かにして、辛く厳しい現状に向き合っている人々に思いを馳せ、それを良くするための努力をしなくてはならない、と塾長は仰いました。これはまさに、「言うは易く行うは難し」という言葉が当てはまる内容ですが、世の中の情報を日々取り入れて、それを決して他人事として捉えずに詳しく調べ、自分に何ができるかを模索するという心意気を忘れることがないようにしていこうと思います。
もう一方の「軸」とは、自らの価値観や生きる方向性のことです。焼き鳥の肉を串で突き刺してまとめるように、私たちも自分に必要な価値観と信念が何なのかを悩みながら選択し、自分を貫くための軸を持たなくてはならない、と塾長は仰いました。そうした軸に自らが貫かれ、自分の周りで起こる好機を信じ情熱的に行動する人こそが、物事を動かすことができる人間である、と塾長は続けます。目標を持ち人の心を動かす熱い気持ちを備え、且つ前向きに物事に向き合った人は、人を動かし不思議なご縁に恵まれる(気づく)そうです。リーダーシップの本質を、仲野塾長ご自身のこれまでのご経験から教えていただくことができました。私はまず、自分が軸に貫かれるために、「これは正しいのだろうか」といった疑問を提起し悩むことで、軸を探し求めていこうと思います。そして最終的には、人生における大きな目標とは何かという問いに答えられる人間でありたいと思います。
セミナーにおける塾長のお話から話題が変わりますが、私たちは2023年8月6日日曜日に2023年度人間塾シンポジウムを開催する予定です。シンポジウムのテーマは、「先行きの見えない今、自信を持って社会で生きるために」というものです。これは、シンポジウムを通して少しでも将来に対して前向きに、夢を持てるようになってほしいという塾長をはじめ、塾生たちの思いが込められた内容となっております。是非ご来場ください(詳細はHPやSNSを通じて発信いたします)。