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【レポート】人間塾2023年度第12回修了式

2024年3月19日

去る2024年3月10日に、一般財団法人人間塾の第12回修了式を挙行いたしました。

多くの役員、修了生、保護者の皆様、そして在塾生に見守られながら、6名の塾生が人間塾を無事修了いたしました。創立者の井上和子様を始め、この一年間ご尽力下さった皆様に心から感謝を申し上げます。今回のレポーターは、この4月から社会人となる第10期生の福田真有です。是非ご一読ください。

塾長・仲野好重

第10期 福田真有
(フェリス女学院大学4年)

去る3月10日、第12回人間塾修了式が執り行われました。暖かく春らしいお天気の中、駆けつけてくださった役員の皆さま、修了生の先輩方に見守られ、この日を迎えることができました。

はじめに、今年から同窓会会長に就任された第6期生の落合悠人さんからお言葉を頂戴しました。落合さんご自身の経験談より、バックボーンは異なっていても長く友情が続いているご友人との関係を例に出され、人間塾で出会った異なる背景を持つ塾生同士も長く深い関係を築いていって欲しいとエールを送ってくださいました。

つづいて、仲野塾長からも式辞をいただきました。先日のセミナーでもお話しくださいましたが、本年一月に急逝された理事の勝野元子さまのお言葉に触れ、「恩送り」の精神についてお話くださいました。

修了式では、修了証書の代わりに、仲野塾長から「書」をいただきます。これは、修了生一人ひとりに宛てて、仲野塾長が言葉を選び、毛筆で書いてくださる世界に一つだけの書です。
私は「眞心茲有(眞の心ここに有り)」いう言葉をいただきました。

人間塾2023年度第12回修了式:私への書

私への書

私の名前「真有」の漢字を使い、仲野塾長が私のために作ってくださった言葉です。私の志、「真の心」は私の胸の奥深くに存在しており、消えてなくなるようなものではありません。常に「茲に有り」ます。これからの人生において、私自身の真の心、情熱が冷めそうになることもあるかもしれません。しかし、私は「真の心茲に有り」ということを常に思い出し、逃げずに生きなくてはならない。このような意味をこめて、仲野塾長はこの言葉を送ってくださいました。

私の「真有」という名前は、文字の通り「真が有るように」という想いをこめて、両親が名付けてくれた名前です。仲野塾長から「眞心茲有」という言葉をいただき、その言葉に込めてくださった想いを聞いた時、この名前に込められた両親の想いが重なって感じられ、思わず感極まってしまいました。

人間塾2023年度第12回修了式:感極まって

感極まって

私は大学に入学するまでに、何度か挫折を味わい、自分の人生に対してどこか「くすぶって」いたように思います。しかし人間塾に入塾してから、様々な活動を通して、これまでの自分を肯定し、本当の意味で前を向くことができるようになりました。そして、今まで経験してきたことや、目標に向かって努力したことを全て活かして、より良い社会を作るために全力を尽くしたいと思えるようになりました。
その結果、日本の芸術文化の振興に携わり、多くの人々が心豊かに過ごせる社会を作りたいという人生の指標、すなわち私の志を見つけ、その志に対する覚悟を決めることができたのです。人間塾と出合い、たくさんのご縁をいただいたおかげで、今の私がいます。私にとって、第二の親のように育ててくださった仲野塾長から、再び私の名前を使った言葉をいただけたことは、本当に大きな喜びでした。

人間塾2023年度第12回修了式:式を終えて1枚!

式を終えて1枚!

今年度修了した6名は、4月からそれぞれ全く異なる道を歩き始めます。しかし、人間塾で出会い、共に学び、変化や成長の様子を間近に見てきた大切な仲間です。専攻する分野は異なりますが、「より良い社会を作りたい、そのために自分にできることがあれば、自分を惜しみなく使いたい」という志を同じくする仲間です。それぞれの場所で、孤独を感じることがあっても、私たちには人間塾という愛に溢れた仲間たちの集う場所があります。これほど心強いことはありません。

井上和子様、仲野塾長、壺井専務理事をはじめ、人間塾に関わってくださる多くの方々に見守っていただき、私たちはかけがえのない仲間と出会うことができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ここで学んだこと、見つけた志を胸に、これからも精一杯歩んでいきたいです。

人間塾2023年度第12回修了式:参加者全員での記念撮影
参加者全員での記念撮影


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