ヤングセミナー

【レポート】人間塾2023年度小豆島・遍路研修(第1日目)

2023年5月5日

2023年5月3日に、塾生15名、修了生3名、役員1名の、総勢19名が小豆島に集ってきました。明日から始まる「お遍路研修」に参加する為です。

2019年5月に開催して以来、まる3年の間、コロナ禍の影響で開催できませんでした。今年は、久しぶりに塾生たちが小豆島に集い、明日から「歩き遍路」に挑戦いたします。

今回の研修開催の為にご協力いただきましたすべての方々に厚く御礼を申し上げます。

第一日目のレポーターは、第12期生の伊藤壮司です。
是非ご一読ください。

塾長・仲野好重

人間塾 第12期生 伊藤壮司
(千葉大学2年)

2023年5月3日、香川県の小豆島にてお遍路研修が始まりました。今回のお遍路研修は、2019年以降、実に4年ぶりの開催となります。第12期生の私はもちろん、先輩方にとっても初めてのお遍路研修であるということもあり、小豆島へと向かう道中では、塾生はみな期待と不安が入り混じった表情をしていました。

高松港からのフェリーで小豆島に到着したのち、土庄港近くの岡田長栄堂・大師の宿にてお遍路研修についてのオリエンテーションが行われました。まず私たちは、今回のお遍路研修にて案内人を務めてくださる先達の森下忠雄さんから、今回のお遍路研修の概要や注意点などについて説明をしていただきました。その中で特に私の印象に残ったのは、お遍路の際に必需品となる杖や笠に書かれている「同行二人」という言葉の意味についての説明です。

人間塾2023年度小豆島・遍路研修:お遍路についての説明

お遍路についての説明

「同行二人」の「二人」は、自分自身と弘法大師・空海を指しています。すなわち、お遍路の際に身の助けとなる金剛杖は弘法大師の分身を表しているのであり、私達は弘法大師と共に遍路道を進んでゆくのです。この金剛杖は、お遍路を行っていくにあたってなくてはならないものです。普段は人が通らないような「けもの道」や険しい坂道などを長い間歩き続けて疲れた体を、金剛杖は「第三の足」として支えてくれます。弘法大師が、杖を通してお遍路を行う人々に寄り添い支えているというこの話は、私にとって非常に印象的なものでした。

次に、私たちは仲野塾長から今回のお遍路研修に関する心得を教えていただきました。その中で塾長は、「同行者には親切に。道行く人には特に親切に」と仰いました。このような態度は、お遍路はもちろん、日常生活においても非常に重要なものであると思います。私は、大学進学を機に九州から関東へと引っ越してきましたが、九州に住んでいた頃と比べると東京での生活はどこか人と人との繋がりが希薄であるように感じました。人と人との繋がりの大切さに対する意識が自分の中で失われつつある中で、その大切さを改めて強く認識することができました。

人間塾2023年度小豆島・遍路研修:楽しい夕食

楽しい夕食

また、仲野塾長は同時に「今回の研修を、自分自身を見つめ直す機会にしてほしい」とも仰いました。このお遍路研修を通して自分自身と向き合い、成長していった塾生は数多くいます。私も、この貴重な機会を設けてくださった方々に対する感謝の気持ちを胸に、明日からの4日間のお遍路を通して自分自身の内面を探っていきたいと思います。



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