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【レポート】人間塾2023年度 人間塾カレッジ第一日目

2024年1月6日

2024年になって初回の集まりは、人間塾カレッジでした。

塾生全員が、何らかのテーマを持って、それについて調べ、語り、他の塾生たちに授業を行います。そしてこのテーマは自分の専攻分野とは異なっていなければなりません。塾生たちは、ハラハラ、ドキドキしていたかもしれませんが、実際に行ってみると、教室全体が楽しい雰囲気に包まれ、大変実りある時間となりました。

今回のレポーターは、第12期生の若林歩花です。是非ご一読ください。

塾長・仲野好重

人間塾 第12期生 若林歩花
(聖心女子大学3年)

年が明けた1月6日、人間塾カレッジ1日目が始まりました。

人間塾カレッジでは、塾生が自らの専門・専攻分野以外のことをテーマとして取り上げ、45分間、先生となって授業を行います。私を含む12期生にとっては、初めての人間塾カレッジです。緊張すると同時に、期待も大きく膨らみました。今回は、初めてオンラインでの配信も行い、多くの保護者の方や修了生の皆様に参加していただきました。またこの日は、人間塾理事の澁江様も駆けつけてくださいました。

人間塾2023年度人間塾カレッジ:初のハイブリット開催

初のハイブリット開催

1日目には、合計4つの授業が行われました。

まず1限目は、第12期生の貞包祥汰くんによる授業『湿地に潜むエイリアン〜湿地の生態系の神秘〜』です。彼は佐賀県東与賀町で生まれ育ち、多くの生態系に囲まれて育ってきました。そこで彼は、湿地の実態や、それが自然に与える大きな影響を紹介してくれました。特に印象的だったのは、ワラスボの試食でした。その見た目は非常に衝撃的でしたが、にぼしのような味がして美味しかったです。全員で感想を共有しあい、クラス全体に一体感が生まれていました。

2限目は、第10期生の福田真有さんと、第12期生の佐々木果音さんによる授業『古典ギリシャ語&フランス語入門』です。2人はまず、それぞれの言語の特徴と身近さを熱く語りました。その後は、それぞれの言葉の発音練習をしました。

人間塾2023年度人間塾カレッジ:発音練習の様子

発音練習の様子

1度発音を覚えてしまえば、以外と簡単に単語を読むことができるということを知ってから、得心し、興味を持ちました。またグループに分かれて、文章読解にも挑戦しました。私は初めてギリシャ語に触れましたが、理解できたときの達成感があり、最後まで楽しむことができました。

昼食を挟み、3限目は第12期生の島田優くんによる授業『せんべいの世界!!』です。彼は埼玉県草加市出身で、生活の側にいつもせんべいがあったことから、「草加せんべい」について紹介しました。「せんべい」という名前の由来や、食べ物を無駄にしないという武士の発想から作られたという歴史を学び、私はどんどん「せんべいの世界」へと引き込まれていきました。更に、実食の時間もあり、「本場の本物」と認定された草加せんべいを頂きました。

人間塾2023年度人間塾カレッジ:草加市について熱弁

草加市について熱弁

この日最後の授業は、第10期生の髙瀨玲也さんによる『読みたい本をすぐ見つけ出せ!〜今日から使える図書館活用術〜』です。「日本十進分類法(NDC)」という図書分類の方法をもとに、図書館を運営する側の視点から、図書館の本をどのように拝列するのかについて紹介してくださいました。NDCとは、本の主題を0類〜9類に分類し、そこから更に細分化し、本を仕分けていく方法です。私は、図書館で借りた本の背表紙にあるラベルに記された数字の意味が気になっていたのですが、この授業でそれが「本の住所」であるということを知り、すっきりしました。また講義の中で、セミナー室全体を図書館に見立てて、出題された本が図書館のどの類の棚にあるか考えるクイズをしました。実際に体を動かしてその場所へ行き、答え合わせをしました。次に図書館へ行ったら、NDCを早速活用してみたいと思います。

人間塾2023年度人間塾カレッジ:セミナー室が図書館に!

セミナー室が図書館に!

人間塾カレッジは、初日から大盛り上がりでした。今日は、私の同期がどのような場所で生まれ育ち、何に影響を受けたのか知るとともに、普段は知ることのない分野を学ぶことができました。自分の中で、大きく世界が広がった1日でした。明日もどのような授業が行われるのか楽しみです。



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