ヤングセミナー

【レポート】人間塾2022年度第23回ヤングセミナー

2023年3月11日

2023年2月23日にヤングセミナーを開催しました。

今回は、4月に入塾予定の12期生を迎えて、新旧合同のセミナーとなりました。皆、和気あいあいと楽しそうに話している姿を見て、私も思わず嬉しくなりました。

今回のレポーターは第10期生の藤原三千花です。
是非ご一読ください。

塾長・仲野好重

人間塾 第10期生 藤原三千花
(国立音楽大学4年)

去る2月23日、第23回ヤングセミナーが行われました。

ヤングセミナーの前には、修了予定者と4月から新塾生となる第12期生の顔合わせが行われ、活気のある雰囲気の中でセミナーは始まりました。
まず仲野塾長は「まだ見ぬ人への想い」のお話をされました。家族や友達など、自分の身近な人を思いやるのは当たり前で、会ったこともない人に想いを馳せることが大切である、という内容でした。

人間塾2022年度ヤングセミナー:新塾生の紹介

新塾生の紹介

塾長がおっしゃるように、現代は「自分さえよければいい」という考えを持った人が多く存在します。その傾向は戦争やコロナ禍、SNSの普及の中にも、顕著に見えてきます。しかし、そのような考え方が世の中を良くすることはありません。一度も出会ったことのない人でも、たとえその人が地球の反対側にいる人であっても、想いを馳せることはできます。他者の苦しみに対しては自らの心を痛め、他者の幸せに対しては自分のことのように喜ぶことのできる、心の豊かさを常に持っていたいと思います。

次に、塾長は「人に出会い、人をつなぐ、人になる」という人間塾のモットーについてお話くださいました。ここでいう「出会い」というのは、ただ会うこととは異なります。今の自分から外へ一歩出るという意志をもって心を開き、他者に会いに行くということです。そして、出会った人に対して能動的に関わっていくことで、人とのつながりが生まれていきます。さらに、自分が今まで与えられてきたように、あるいはそれ以上に、自分の持つものを人に分かち合っていくことが、人になるということの意味であると塾長は教えてくださいました。

私はこのお話から、今の自分がどの段階にいるのかを考えました。人間塾に入る前の私は、このままの自分ではいけないと心のどこかでは分かっていながらも、自分を変えるということを恐れていました。言い換えれば、殻に閉じこもっているような状態でした。しかし、入塾後は社会を良くするためには、まず自分をより良くする必要があると考えるようになりました。すると、自分を覆っていた固い殻はなくなり、自分と異なる価値観を持った人とも関わることが増えてきました。このことから、人に出会って、つながるということは少しずつできてきたのではないかと思います。ただ、「人になる」という部分は十分にできているとは言えません。人に多くのものを与えられる人は、まず自分が多くを持っていなければならないからです。私は今までも多くのものを人から与えられてきましたが、これから積み重ねていく経験はさらに自分を豊かにしてくれると思います。それを出し惜しみすることなく、次の世代の人に分かち合うことが、社会を良くすることに繋がると信じています。

人間塾2022年度ヤングセミナー:溢れる想い

溢れる想い

最後に、井上和子スカラーシップの背景にある思い、「キミの夢を羽ばたかせる翼を送りたい」の意味を、塾長は解説してくださいました。この翼には、智慧や勇気、優しさなどあらゆるものが詰まっている。そして、社会という空を怖がらずに飛ぶために塾生一人一人に合った翼を贈るのだと塾長は仰いました。私はこのお話を聞いて、強く背中を押された気持ちになりました。きっと社会に出たら今まで経験したこともないような理不尽なことに出会い、葛藤に苛まれることもあると思います。しかし、私には人間塾で与えられた翼があります。空の飛び方は既に知っているのです。その翼に感謝しながら、社会の荒波に立ち向かっていきたいと思います。



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