ヤングセミナー

【レポート】人間塾2022年度第22回ヤングセミナー

2023年2月18日

2023年2月9日に、ヤングセミナーを開催しました。

この度、致知出版社から出ている「致知」という雑誌に私のインタビュー記事を掲載してくださいました。この雑誌を隅から隅まで読んでいますと、知見にあふれたすばらしい言葉の数々が登場してきます。それらをヒントに、この日のセミナーを行いました。

塾生たちも年度末が近づいてくる中、だんだんと自分の一年間の成長に目が向いてくる季節です。最後の最後にガラリと心の変化を見せる塾生も居りますので、期待しながら、私も3月に向けてラストスパートをしております。

今回のレポーターは、第10期生の遊馬大空です。
是非ご一読ください。

塾長・仲野好重

人間塾 第10期生 遊馬大空
(日本大学4年)

2月9日、第22回ヤングセミナーが行われました。今回のセミナーにおいて、仲野塾長は、長寿大国となった現代の日本社会を生きる上で必要なことを教えてくださいました。

まずはじめに、長い人生を生きるためには、心身ともに健康であること、自分の能力を活かして社会に貢献すること、精神的・物質的資産を持つことが必要だと塾長はおっしゃいました。精神的資産とは、智慧や教養であり、自らの内面を成長させるものです。そして、自分で考え、決断して行動する「独立自尊の精神」を持つことが大切であると話されました。さらに、「間主観性」という考え方を教えてくださいました。間主観性とは、お互いの意見や考え方が対立する時に、意見を否定するのではなく、どちらの意見も尊重しながら、より良い第三の意見を見つけていく考え方です。これは哲学者ヘーゲルの「アウフヘーベン(止揚)」という言葉の意味と似ています。

人間塾2022年度ヤングセミナー:間主観性の考え方

間主観性の考え方

私は「和して同ぜず」という言葉を思い出しました。私は周囲の意見を尊重しようとして、自らの意見を主張しないことが多々ありました。しかし、それは周囲と同化しているだけで、自分の信念を持って行動しているわけではありません。「私も」と言って他者の意見に追随するのではなく、主体的に判断することの大切さを、改めて実感しました。

続けて、インフォメーションとインテリジェンスの違いについて教えていただきました。インフォメーションは容易に得られる情報であるのに対し、インテリジェンスは自らの危険を犯してでも得ようとする情報です。自らの成長の為に、進歩の為に、ひいては国家の安全と平和の為に、命を懸けて、また身銭を切って手に入れる教養・知識のことです。塾長は、「インテリジェンスを得るほどの熱意を持って日々学んでいるのか」と塾生に問われました。

私たちが受けてきた学校教育は、税金による補助があり、学ぶことに対して多くの人からの支援を受けています。学んできたことに対する責任を受け止め、これからも自分を成長させる熱意を絶やさず、必死に生きなければならないと思いました。

最後に「人は心が荒んだ時こそ、美しいものに触れる必要がある」というお話がありました。人生には、辛いことや我慢しなければならないことがあります。そんな時、雄大な自然や美しい景色を見て、素晴らしい文化芸術に触れることで、心が優しくなるのだと教えてくださいました。絵画を学んできた私は、自分が生み出す作品が少しでも多くの人の心を癒し、背中を押すことができるものになるよう、修練を重ねていきたいと思いました。

人間塾2022年度ヤングセミナー:感動した空を絵に

感動した空を絵に

本日のセミナーを受けて、今まで生きて得てきた知識や経験を深めながら、長く社会に貢献できる人材になりたいという強い思いを心に抱きました。

また、まとめ合宿前のセミナーとなりました。これまでの人間塾での学びを振り返り、社会で実践できるよう、合宿に臨みます。



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