ヤングセミナー

【レポート】人間塾2022年度第14回ヤングセミナー

2022年10月20日

2022年10月13日にヤングセミナーを開催しました。この日はあいにく寒い雨が降りましたが、塾生たちは元気に人間塾に集ってきました。テーマは「情熱を燃やし続けること」でした。

そして、くしくも上京中だった私の恩師も、セミナーにご参加下さいました。48年前に担任をしてくだった先生ですが、今もとてもお元気で、セミナーの最後には手を挙げて質問をしてくださいました。

今回のレポーターは第11期生の宇山飛鳥です。
是非ご一読ください。

塾長・仲野好重

人間塾 第11期生 宇山飛鳥
(東京大学2年)

去る10月13日に人間塾第14回セミナーが行われました。

今回のセミナーで仲野塾長は「心に火を灯す」ことについてお話しされました。心の火とは、自分の使命や志を全うしようとする情熱のことです。

私たち塾生は、人間塾で普段から自分の使命や志について考えています。しかし、社会には、利己的な人、経済至上主義の人、数字しか見ない人など、価値観の異なる人が大勢います。私は、自分と異なる主義主張の人と対峙した時、その人を嫌悪したり避けようとしたりしてしまいます。しかし、そのような人からも学べるものがあり、私たちは単に嫌悪するのではなく、学べることを探さなくてはいけないと塾長は仰いました。

智慧は単なる知識のような本やインターネットで検索すれば見つけられるものではありません。智慧とは、使命に向かって毎日を懸命に生きることで、身体から心に向かって染み込むように体得されるものです。

しかし、塾長は、塾生の中にも口先だけで生きている人がいると指摘されました。私たちが普段「軸がぶれないように」「信念を持って」「使命感を持って」生活するとは言っていますが、それだけでは弱いと仰いました。

なぜなら、その気持ちを持とうと意識するだけでは、行動や実践につながらないままに終わることが多いからです。常日頃から自分の使命や志を求め続け、やがてはその意志に「貫かれ」て生きるようにならなくてはなりません。行動や思考のすべてを、自分が大切に思う価値観で貫かれなくてはいけないのです。そうなるためには、口先だけで綺麗事を言うのではなく、今すぐに、コツコツと実践を積み重ねることが大切だと熱く語られました。

人間塾2022年度ヤングセミナー:「貫く」を説明する仲野塾長

「貫く」を説明する仲野塾長

どのような智慧も使い方次第であり、私たちは、自分と価値観が違うからといって他人を蔑ろにするべきではないのです。他者から学べることを抽出し、それを自分に取り入れるべきだと塾長は仰いました。抽出したものは「ニュートラル」なものです。そのニュートラルな事柄が、利己的な方向性を持った個体に宿れば自己中心的なエネルギーになるでしょうし、真摯で真っすぐな心を持った個体に宿れば全く違う方向性を目指すようになります。後者を願う時、忍耐強く「心に火を灯し続ける」ことが必要です。

これからの社会では、たくさんの理不尽なことや思い通りにいかないことが、私たちを待ち受けていると思います。社会の壁にぶつかった時、心の火が消えてしまいそうになる時もあります。そうであっても、情熱を持ち続け、乗り越えようとしなければならないのです。

もしそのような状況に出合っても、私たち塾生は一人ぼっちではありません。塾生仲間や塾長など、志を同じくする人々に囲まれ、そして支えられているはずです。その支えがあって、目の前の困難を乗り越えることができるのだと思います。

今回のセミナーを受けて、周囲の人々の存在に感謝しながら、自分が生きている意味、そしてこれから作っていかなくてはいけない「自らの軸」について、改めて問うことができました。

今この瞬間から、学んだことを頭の中で考えるだけではなく、実践し続けて本当の智慧を身につけられるように努力しようと思います。

人間塾2022年度ヤングセミナー:塾長の中高時代の恩師と
塾長の中高時代の恩師と




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