ヤングセミナー

【レポート】人間塾2022年度第11回ヤングセミナー

2022年9月12日

人間塾の夏休みも終わり、9月1日から通常のセミナーが再開いたしました。

塾生一同、元気に顔を揃えました。今年度、後半期に入り、気持ちを引き締めて進んで参りたいと思います。

今回のレポーターは第11期生の北島真綾です。
是非ご一読ください。

塾長・仲野好重

人間塾 第11期生 北島真綾
(千葉大学2年)

去る9月1日、第11回ヤングセミナーが行われました。

今回のセミナーは、株式会社大内海洋コンサルタントの代表取締役社長で、人間塾の理事を務めてくださっている、大内一之さんのお話から始まりました。大内さんは、もともと船舶や海洋エネルギーの専門家で、環境問題のために脱炭素化を行うという強い信念を持ち、化石燃料を使わない帆船を復活させようとご尽力されている方です。大内さんは、帆船という考え方に時代がついてくると信じ、信念を貫き通してきました。この度、風力による帆船が実用化され、大内さんがNHKニュースに出演されていました。自らの信念を堅持し、諦めることなく努力し続けることの大切さを、大内さんの発言から感じ取ることができました。

人間塾2022年度ヤングセミナー:対話する塾生たち

対話する塾生たち

引き続き、塾長はキャリアを考えるときに大切なことを3つお話くださいました。

まず一つ目は、「物事をじっくり考える」ことです。今のZ世代は、物事を自分の頭で深く考えることができなくなってきている、と塾長は懸念されています。すぐにインターネットで検索し、簡単に答えを見つけようとする。しかし、人生において考えるべき大切なことには、簡単な答えはありません。私もすぐに正答を求めたがらずに、もっと自分の頭で考えようと思いました。

二つ目は、「自分の心で感じる」ことです。物事において行き詰ったとき、情熱を補給するものは想像力だと、塾長はおっしゃいました。人生という「地図なき道」を自ら切り開いていくために、感性豊かになることが大切だと私は思いました。

三つ目は、「人や状況に対して誠実に生きる」ことです。人に愛想よく振舞ってうわべだけの付き合いをしたり、物事を要領よく楽に片付けようとしたりするのではなく、自分の感性、責務、行動に誠実に生きることが大切だと学びました。その為には、常に正直にありたいと私は強く思いました。

人間塾2022年度ヤングセミナー:セミナー後にひといき

セミナー後にひといき

最後に塾長から、「愛」についてのお話がありました。ここでの愛とは、恋愛に限定したものではありません。友情、家族愛、人類愛などのような、もっと普遍的なものを指しています。愛とは、「相手の成長を願い、豊かな人生を祈る」という本質的な特徴があります。これは好き嫌いとは全く次元が異なるものだ、と塾長に教えていただきました。好き嫌いは、人間だれしも有する感情ではありますが、これが時には争いの引き金になります。寛大で深みのある人間になるためには、好き嫌いの次元にとどまるのではなく、愛を持って他者に接することが必要だと、塾長はお話くださいました。愛するとは、相手の長所も短所も、無条件にすべて受け入れることです。それを実行することはそう簡単ではないと私は思います。しかし振り返ると、私もたくさんの人から愛されて生きてきました。自分という存在をどんなときも受け入れてくれる人がいることに感謝し、自分の人生に自信をもって歩んでいきたいと思います。そして同時に、他者のことを心から想い、愛をもって人々に貢献できる人になりたい、と強く感じました。



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