ヤングセミナー
【レポート】人間塾2022年度第9回ヤングセミナー
2022年8月4日
2022年7月28日、蒸し暑い一日でしたが、19時半からのセミナーに人間塾評議員の黒田恵吾さんを講師としてお迎えしました。
ご自分のキャリアの歩み、留学経験から学んだこと、転職時の思いなど、塾生たちに厳しくも夢ある講義をしてくださいました。講義の中で、親友のアメリカ人の方にオンラインでご参加いただき、塾生たちは生の英語の講義に目を白黒させながらも、楽しいひと時を過ごしました。
今回のレポーターは第9期生の猿渡啓太です。
是非ご一読ください。
塾長・仲野好重
人間塾 第9期生 猿渡啓太
(多摩美術大学4年)
去る2022年7月28日、人間塾で定例のセミナーがおこなわれました。
今回のセミナーでは、株式会社CROSSPATH ADVISORSの代表で人間塾の評議員も務めてくださっている黒田恵吾さんを講師としてお迎えしました。
黒田さんはこれまで、四回働く環境を変えてこられたそうです。私たち塾生が今後人生の転換期を迎えたときに、少しでも参考になればと、ご自身の経験をお話しくださいました。ここでは、私の心に残ったエピソードをご紹介いたします。
1つ目は「みんながやりたくないことを率先して行う」というお話です。黒田さんは、コーネル大学大学院にてMBA(経営学修士)を取得されたあと、投資銀行にお務めでした。当時は激務で、朝から翌朝まで働かれていたそうです。しかし、そのような多忙な日々の中でも、チームの仕事がうまく運ぶように、率先して他の人がやりたがらない仕事を引き受けていた、とお話くださいました。チームを底から支えようとするその姿勢が、だんだんと周囲に影響を与え、評価されるようになったとお話しくださいました。
私はこのエピソードから、真のリーダーには、人が嫌がるようなことでも進んで引き受けようとする度量が必要だと思いました。私は人間塾で、自分の能力を人のために最大限発揮することを学んできました。それは、ビジネスにおいても同じであると思います。私も自分にできることはもちろん、人がやりたがらない事も率先して引き受けるという心構えで仕事に臨みたいと思いました。
2つ目は「将来、自分がなりたい姿をイメージすることが大切である」というお話です。黒田さんはプロフェッショナルを目指して、すでに高校時代から勉学に励んでおられました。投資銀行とコンサルティングに専門を絞って就職活動をされていたそうです。そうして、今までの経験を活かしながら専門性を極めてこられ、今では金融・経営関係のプロフェッショナルになられています。
私は、このお話から将来なりたい自己像をしっかりイメージできているか、自分に問うてみました。かつて私は「あれもしたい、これもしたい」と欲張って考えてしまい、将来なりたい自己像を明言することができませんでした。ある時の塾長面談で自分の欲張りな姿勢について相談した際、仲野塾長は「一つのことをコツコツと一生懸命に磨くことで、結果的に幅広い分野の仕事を依頼されるようになるのです」とおっしゃいました。仲野塾長と黒田さんのお話から、将来周りから頼られる人間になるためには、プロフェッショナルであることが重要だと思いました。よって、人間塾の学びの中で明確になってきた自分の将来像に向かって、ぶれることなく歩んでいきたいと思います。
今回、黒田さんから伺ったお話は、これから社会に出ていく身に強く迫ってくるものがありました。来春には私も社会人となります。社会の厳しさを耳にすると不安も感じますが、人間塾での学びを発揮できるよう頑張りたいと強く思いました。