ヤングセミナー
【レポート】人間塾2022年度第4回ヤングセミナー
2022年6月2日
4月に新年度が始まってから、早いもので、ヤングセミナーも4回目を迎えました。その間に3泊4日の合宿もありましたので、塾生たちは互いに知り合う機会に恵まれ、一人ひとりの個性が出てきたように思います。
今回のセミナーでは、私自身の大学生活を振り返り、40年前の自分を思い起こしながら、塾生たちに話をしました。隔世の感ありですが、青春時代の悩みや不安は、古代から変わっていないのも事実です。
レポーターは塾生生活5年目になる第7期生の藤原涼香です。
是非ご一読ください。
(文中の写真は撮影時のみマスクを外しています)
塾長・仲野好重
人間塾 第7期生 藤原涼香
(東京慈恵会医科大学6年)
去る5月26日、第4回ヤングセミナーが行われました。
今回のセミナーは、「物事を落ち着いて考えていますか」という仲野塾長の問いかけから始まりました。現在、塾長先生は様々な分野で活動されていますが、忙しい時こそ一呼吸おき、落ち着いて考えることで、複数の物事を並行して進めることができると話されました。そして、塾長先生は「あなた方は社会に出た時、多くの人から求められる人材とならなくてはなりません」とおっしゃいました。人望がある人物には多くの声がかかり、一つの分野に留まることなく活躍することが望まれるからです。
近頃の自分を思い返してみると、病院実習に就職活動、医師国家試験に向けた勉強とせわしなく過ごしており、落ち着いて物事を考えられていなかったように思います。私たち塾生には、多くの人から頼りにされ、社会に役立つ人材となる義務があります。将来、色々な場面でお声を掛けて頂き、そのひとつひとつに誠実に対応できる人物となるべく、今のうちから鍛錬しておこうと決意いたしました。
次に、セミナーの内容は、塾長先生の大学生時代のお話に移りました。かつて、教え子から「大学時代にやり残したことはありますか」と問われた際、塾長先生は「わが大学生活に一切悔いはない。もう一回やれと言われても、二度と同じことはできない」と答えられたそうです。日々心は燃えており、1日1日を精一杯生きていたからこそ、この答えを言ったのだと話されました。
特に印象に残ったことは、「自信の有無にかかわらず、自分が精一杯やったと言えるかが大切だ」という言葉です。私は、自分がやってきたことやその結果に自信が持てず、「これでよかったのか」と悩む時があります。しかし、思うような結果でなかったとしても、精一杯やり切ったのならそれで良いのだと教えていただき、肩の荷が下りたように感じました。塾長先生のように「やり残したことは何もない」と自分に言い切れるよう、情熱を持って日々心を尽くす人生を歩みたいと思います。
最後に、ポーランドの詩人・シンボルスカの詩から「“今”という言葉はすぐに過去になる」というフレーズを教えていただきました。“今”と思っているものは、その瞬間に過去に変わります。“今”を大切にしない人は、人生を大切にしていないのと同じです。二度と訪れることのない“今”を噛み締め、一瞬一瞬を大切に過ごしていこうと感じたセミナーとなりました。