ヤングセミナー
【レポート】人間塾2022年度まとめ合宿一日目
2023年2月25日
2023年2月18日から19日にかけて、静岡県裾野市にある不二聖心内の黙想の家をお借りして「まとめ合宿」を行いました。一年の締めくくりでもあるこの合宿は、塾生たち全員が今までの歩みを振り返り、課題に気づき、覚悟を以って進んでいく決意の機会でもあります。
まず合宿一日目の様子をお届けいたします。
レポーターは、第9期生の吉田光志です。
是非ご一読ください。
塾長・仲野好重
人間塾 第9期生 吉田光志
(早稲田大学4年)
去る2月18日、清々しい晴天のもと、まとめ合宿1日目が始まりました。例年と同じく、静岡県裾野市にある不二聖心女子学院内の宿泊施設にて行われました。今年度で修了予定の私にとっては3度目のまとめ合宿であり、最後の合宿です。3年間の歩みを思い返しながら、緊張感を持って臨みました。
第1セッションでは、塾長先生は私たちに「この合宿にどんな覚悟を持って参加しているのか」を問われました。まとめ合宿は、1年の学びや実りを振り返り、これからの課題を明確にする、いわば1年間の集大成となる2日間です。この大変重要な合宿に、中途半端な覚悟で参加しては、大きな成長は見込めません。セッションは、塾生がそれぞれの覚悟を述べるところから始まりました。
私は「自分を律し続ける覚悟」を持って臨みました。これは、4月から社会に出るにあたり、甘さが目立つ自分、楽をしたいという欲を強く持つ自分から変わらなければならない、という危機感があったからです。合宿では2日間の様々なセッションを通して、各自の覚悟を深めていきました。
第2セッションでは、新約聖書の「コリント人への手紙その1」の第13章を使って学びました。この章には「愛の讃歌」と呼ばれる、人間愛の重要性を説いた箇所があります。
その内容は、「どんなに素晴らしい発言をしようと、どんなに素晴らしい振る舞いをしようと、そこに愛がなければ全く意味が無い。愛は寛容で、慈悲深く、妬まず、誇らない。不作法をせず、自分の利益を求めず、怒らず、不正を喜ばないが、人とともに真理を喜ぶ。すべてをこらえ、信じ、望み、耐え忍ぶものである」というものです。続けて仲野塾長は、愛するには意志が必要である、と仰いました。
私は、愛がこれほど重要なものであり、難しいものであると、今まで認識していませんでした。そして同時に、自分に甘いままでいけないと改めて感じました。私は気が緩むと、不作法な振る舞いをしてしまったり、我慢することもすぐ諦めてしまいます。これは愛に欠けた状態であり、それでは私の覚悟も行動も、意味のないものになってしまいます。「愛を持つ」という意志と、自分を律し続ける覚悟を強く持ち、同時に実践していかなければならないと学びました。
その後の第3セッションでは、「自分」を出発点として、そこから連想される言葉やイメージを次々に書き出して、枝に繋げていく「マインドマップ」を作成しました。続く第4セッションでは、50個の質問に回答することで性格が分析できる「エゴグラム」に取り組みました。
その結果、無意識下の自分が少しずつ浮かび上がり、自分の意外な一面や性格の変化に気付くことができました。
覚悟を持って臨み、「今の自分」を掘り下げたこの日。最後のセッションを終えたあとも、塾長先生のもとへ自分の想いや疑問を話しに行く塾生や、席に残って考えを深めようとする塾生の姿が見られました。自分自身と真剣に向き合った1日となりました。