ヤングセミナー
【レポート】人間塾2022年度春季合宿四日目
2022年5月20日
5月5日は春季合宿の最終日でした。
3泊4日の時間は、大変濃密で豊かな時間であったと思います。テレビも音楽もパソコンも無い生活を経験する中、人とのかかわりがこんなにも豊かな気持ちを与えてくれることに改めて気づいた塾生も多かったと思います。
これらの経験を糧に、9月の軽井沢合宿まで4か月、大きく成長してほしいと願います。
今回のレポーターは第9期生の山本天智です。
是非ご一読ください。
塾長・仲野好重
人間塾 第9期生 山本天智
(国際医療福祉大学4年)
5月5日、3泊4日に及ぶ春季合宿も最終日を迎えました。
その日の朝は多くの塾生が朝の散歩に出かけ、雄大な富士山のもと3日間学んだことを考え、深めていました。
最終日のセミナーはまず「死」ということについて考えることからはじまりました。
死ぬと言ってもそれは肉体的な死を意味するのではなく、日々のちょっとした我慢や不自由のことを意味します。私たちは自らその苦しい道、不自由な道を選択して「死」を選びそれを乗り越えていき、日常課された小さな使命を果たして生きていかねばならないと仲野塾長は仰いました。
さらに塾長は「あなたが囚われているものは何か?」と塾生に問われました。塾生は「周囲の目」や「自尊心、プライド」など各々思い当たることを答えていました。塾長はそれぞれの囚われはその人の成長を妨げているものであり、自らのありのままの姿を受け入れることが大切だと仰いました。
合宿の最後には恒例の分かち合いが行われました。今回は「この合宿で気づいたこと、感じたことは何か」というテーマで塾生がそれぞれの思いを語っていきました。自身一人の存在の小ささ、ちっぽけさを認めつつ、自身の生き方に誇りを持つと決意した塾生や、囚われていることから自分を解放したいと決意を語る塾生もいました。
全員が各々の気づき・思いを述べた後、塾長はさらに私たちに「明日の朝から何を目指して、何を自らの使命として生きるのか」と問われました。それを受けて塾生は一人一人、今回の合宿で感じたことをもとに決意を述べていきました。「頭から腹への旅をする」と述べる塾生がいる一方で、小さな死を日々生きることを決意する塾生もいました。そして最後に「謙虚さと共に等身大のプライドを持つ」と述べた塾生に対して、塾長から「人間は苦しい時にしか成長しない」という言葉を頂きました。人の成長は「らせん」のようだと例えを用いて説明されました。調子が良いと思っていたのに、うまくいかないことが続いたり、その逆もある。私たちの成長は上下の起伏が激しいように感じられる時があります。しかし、成長のらせん曲線は常に少しずつ上を向いて伸びていると信じて努力し続けなければいけない、と塾長から訓示を頂きました。
私は今回の合宿を通して人と人とのつながりの大切さを改めて感じました。私たち一人一人は塵のような存在です。しかしそんな小さな存在でもつながって線や大きな塊となることで、大きな目標や課題を克服していくのだということを学びました。これからも誰かに支えられていることに感謝しつつ、同時に誰かを少しでも支えられるような存在になりたいと思います。
また今回は11期生にとっては初めての合宿でした。戸惑うこともたくさんあったと思いますが、広大な不二の裾野で感じることがたくさんあったと思います。これからも人間塾で日々共に学んでいきながら、それを糧に毎日小さな使命を果たしていきたいと思います。
(写真撮影の時のみマスクを外しています)