ヤングセミナー
【レポート】人間塾2021年度第24回ヤングセミナー
2022年3月18日
人間塾 第8期生 萩野広夢
(早稲田大学大学院修士2年)
去る3月10日に、2021年度最後のヤングセミナーが開催されました。一年間の集大成のセミナーということもあり、各塾生の表情も引き締まって緊張感のある中での開催でした。
今回のセミナーは、仲野塾長の「次年度に向けて積み残したものはありますか?」という質問から始まりました。この質問に対し、仲野塾長は「きれいさっぱり終わることなどないのだから、出来るところは真っ白になるまでやり切り、できないところはこれからも解決に努力することが必要だ」とおっしゃいました。私自身も今年度を振り返ると、読みたかった本や学びたかった分野などを積み残しているものに加え、自分自身にとって未だ解決していない課題の数々が頭に浮かびました。これらの課題については次年度以降も真摯に向き合い続けようと思います。
次に、仲野塾長は人生について、人々は、「漠然とした目標に向かって一本道を進んでいる」と話されました。このテーマを考える上で、具体例を挙げてお話してくださいました。その一本道には、時に巨大な岩が横たわっている場所があるといいます。また、その岩の横には、歩きやすいように見える小道があります。この歩きやすそうな小道には、自分の目指す理想とは違う雰囲気が感じられます。私たちは岩を乗り越え今まで通りの道を歩み続けるか、岩を避け歩きやすいそうな脇の小道を進むのかを選ばなくてはならないのです。その選択に対して、仲野塾長は「今まで目指してきた道の先に理想があると思うならば、辛い選択だとしてもその道を歩み続ける方が良い」とおっしゃいました。
このお話に続けて、仲野塾長は人間のみに与えられた力として「信じる力」について話されました。「信じる力」とは、実際に経験していないにも関わらず、「こうなるであろう」と予見し、それを丸ごと受け入れる力のことです。私たちはこの力によって、進む道の先に自分の理想があることを信じて進むことができるのです。
私の入塾当初を振り返ると、目指すべき方向性が定まっていないために、楽な小道を選び続けていたと思います。しかし3年間、人間塾で過ごした結果、自分の目指すものが見え始め、小道の誘惑に負けることも少なくなりました。次年度から始まる社会人としての生活においても、人間塾での学びを忘れずに、意志を強く持って過ごしていきます。
最後に、仲野塾長は私たちに向けて「塾生たちが自分の花を元気に咲かせることで、少しずつでもより良い世界を作っていこう」と言われました。私はここで出会った様々なご縁を大切に、一生塾生として胸を張って生きていこうと思います。
今年度も数々のご指導をいただき、ありがとうございました。