ヤングセミナー
【レポート】人間塾2021年度第23回ヤングセミナー
2022年3月10日
人間塾 第10期生 藤原三千花
(国立音楽大学3年)
去る2月24日、第23回ヤングセミナーが行われました。前回のセミナーは感染対策の観点からオンラインで行われたため、約一ヶ月ぶりに対面で顔を合わせることができました。久しぶりに会えた喜びからか、セミナー前後の雰囲気はいつもより賑やかに感じられました。
今回のセミナーは、まとめ合宿直前のセミナーということで、まず合宿の概要と目的を確認しました。合宿の目的としては、己と真摯に向き合いながら今まで人間塾で学んできたことを振り返り、成長した点とこれからの課題点を明確にするということが挙げられます。そして、その見つかった課題に対して逃げずに立ち向かう決心をすることが、人間塾での塾生(修了生)としての覚悟を決めるということなのではないかと考えます。まとめ合宿は1年の集大成として行われますが、同時に新たなスタートでもあるのです。そのことを意識しながら合宿に臨みたいと思います。
合宿の説明が終わったあと、塾長は “Carpe diem” という言葉をご紹介くださいました。この言葉はホラティウスが残した言葉で、「今日、目の前の花を摘む」という意味です。もう二度と取り戻せない過去の出来事や、起こるかどうかも分からない未来のことばかりに気を取られて、「今と向き合って生きる」ことを疎かにしてはならないということです。ホラティウスは紀元前の人物ですが、このメッセージは現代を生きる私たちの心に響くものがありました。
過去に拘って前に進めなかったり、何が起こるか分からない未来を恐れて保身に走ってしまったりといったことは、多くの人が経験することです。大切なのは、そこで自分を客観視できるかどうかです。過去に拘る理由、未知なものを恐れる理由の根本を突き詰めて考え、自分が今どのような状況に置かれているかを認識することが「今と向き合って生きる」ことへの第一歩になるのではないかと考えます。
今回のセミナーで学んだことは、合宿で自分と向き合うための大きなヒントとなるものでした。自分を見つめ、課題を探して取り組み、また新たな課題を見つけるという終わることのない循環が、人間を成長させていくのだと思います。そのことに気づいたのは人間塾との出会いがあったからで、そのような場で学ばせていただいていることに深く感謝しながら自分を磨いていきたいです。