ヤングセミナー
【レポート】人間塾2021年度第7回ヤングセミナー
2021年7月16日
人間塾 第8期生 北井結夏
(津田塾大学4年)
去る7月1日、第7回ヤングセミナーが行われました。今回のセミナーは髙橋珠翠先生による書道研修でした。先生は「人間塾」の毛筆体ロゴを11年前に書いてくださった方で、年に2回、塾生に書道を指導してくださいます。私たち塾生は、珠翠先生に指導していただける機会をとても楽しみにしています。
塾生は書道の準備が整うと自由に好きな文字を書き始め、書いた言葉を珠翠先生に添削していただき、さらに美しく表現するための練習を重ねます。珠翠先生は、どんな仕上がりであっても、私たちの長所を見つけて褒めてくださるので、塾生は張り切って研修に臨んでいます。自分の文字に自信がない塾生も、珠翠先生の指導を受けて前向きな気持ちで書道に取り組むことができます。
私は、始めに自分の名前を練習しました。名前を恰好よく書けるようになりたいという思いから、毎回ご指導いただいています。今回は、文字全体のバランスや筆のはらいについて教えていただきました。初めての書道研修の時と比べると、まとまりのある形に変化したことを実感でき、とても嬉しいです。電子化が進む中で文字を書く機会は年々減少していますが、署名の機会は今でも多く残っています。日頃から珠翠先生に教えていただいたことを意識して、名前を丁寧に書いていきたいです。
他にも「激流」と「向日葵」という言葉を書きました。珠翠先生はお手本を書きながら、それぞれの文字の太さの強弱やバランス、部首の位置を1つ1つ丁寧に教えてくださいました。とても迫力があるお手本に惚れ惚れする一方で、自分自身が上手に再現できていないことにモヤモヤとした気持ちにもなりました。
初めての書道研修を経験した10期生も、とても真剣に取り組んでいました。「変化」「和」「光明」など個性的な言葉を選んでいたのが印象に残っています。その言葉を選んだ意味を知り、そこから10期生の新たな一面を知ることができたら面白いと思いました。
私にとって書道研修は、書道を学ぶだけでなく、忙しない日常から一歩離れて、「書く」ことに集中でき、心が落ち着く時間でもあります。人間塾で髙橋珠翠先生から書道を教えていただくという素晴らしい機会をいただいていることに改めて感謝いたします。
最後に、ご指導いただいた髙橋珠翠先生、本当にありがとうございました。