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【レポート】人間塾2021年度第10回修了式

2022年3月24日

人間塾 第8期生 北井結夏
(津田塾大学4年)

去る2022年3月13日、一般財団法人人間塾第10回修了式が挙行されました。今年度も万全の感染症対策を実施の上、役員の皆様や修了生の先輩方が駆けつけてくださいました。今年度は私を含め2名の塾生が人間塾を修了しました。

式典は、設立者の井上和子さんのお話から始まり、同窓会会長である第二期生の森内勇登さんからもお言葉を頂戴しました。井上さんと森内さんは、口を揃えて「人間塾を修了してからが人間塾生としての本当にスタートである」とおっしゃいました。私たちは人間塾という温かな場所で、何度も試行錯誤をしてきました。失敗をすることが許され、多くの方々が私たちの成長を望んでくださったからこそ、前向きに学ぶことができました。しかしこれからは厳しい社会の中で生き、さらに学んだことを社会で実践していかなくてはなりません。「人間塾の学びの輪を社会に広げていってほしい」という井上さんの言葉を実現するために、自分の軸を持って世のため人のために生きていきます。そして、厳しい現実に心がくじけそうになったときは、「自分は一人ではなく、同じ志を持った仲間(修了生)がいる」という森内さんの言葉を思い出し、頑張っていきます。

そして、仲野塾長からも式辞をいただきました。仲野塾長は「Carpe diem」= 「今日咲く花を摘む」というお言葉を私たちに送ってくださいました。私は、自分の中に限界を作ってしまうことがあります。しかし、確約された明日はなく、過去も取り戻すことはできません。その瞬間の最善を尽くす、ということを毎日積み重ねて生きていきたいと思います。

修了式も佳境を迎える中、修了生に仲野塾長から「書」の贈呈がありました。「書」に書かれる言葉は、仲野塾長が修了生一人一人の今までの日々を思い、選んでくださっているため、塾生ごとに異なります。私は「塞翁馬」(さいおうがうま)という言葉をいただきました。この言葉には、「人生は幸福なことも、不幸なこともある。その中で大切にしなければならないことは、自分が経験したことをどのように受け止めるかである」という塾長の思いが込められています。私は物事の表面的な部分だけを見て、自分の感情が揺れ動いてしまう傾向があります。今までの人生も、感情に振り回されてしまったことが多くありました。感情が揺れ動いては、本質を見失ってしまいます。これからは、「塞翁馬」という言葉を胸に、自分に起きた出来事をどのように捉えていくかということを考え、実行していきたいと思います。


人間塾2021年度修了式:塞翁が馬
塞翁が馬
人間塾2021年度修了式:徳は孤ならず必ず隣あり
徳は孤ならず必ず隣あり


井上和子様、仲野塾長、壺井専務理事、日々人間塾を応援してくださっている皆様に心から感謝申し上げます。人間塾と出会い、学べたことは私の人生の転機でした。世のため人のために惜しみなく自分を使い、生きていきます。

人間塾2021年度修了式:仲野塾長と修了生
仲野塾長と修了生




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