ヤングセミナー
【レポート】人間塾2021年度軽井沢合宿一日目
2021年10月5日
人間塾 第9期生 猿渡啓太
(多摩美術大学3年)
去る9月18日、しっかりとした感染対策の下、軽井沢合宿が始まりました。今年度初めての合宿なので、塾生一同緊張感がありました。特に、4月に入塾した10期生からは緊張感がひしひしと伝わってきました。
宿舎に到着し昼食をいただいた後、セッションがはじまりました。1日目は3セッション行われました。第1セッションでは、合宿会場である「友愛山荘」についての説明がありました。引き続き、第2セッションでは「自らの呪縛」について、第3セッションでは「自由と責任」について、仲野塾長の講義がありました。
第2セッションで問われた「自分を縛り付けているものはなにか」というテーマについて、皆で考えました。己を縛り付けるものは自らの自由を奪います。本当にやりたいと思っていることを、自分でも気がついていない呪縛が原因でできなくなることがあります。そして、本当の自分になっていけないのです。それをじっくり考えることで、自分の課題に向き合うことに繋がります。
セッション中、塾生それぞれが自分と向き合い意見を発表しましたが、「甘い認識ではないか」と塾長にその真意を深く問われます。それがきっかけとなり、本当の自分を探し求め、同時に、今後向き合うべき自らの課題を見つけていきます。
今回は10期生から順番に一人一人発表しました。中でも自分の親、または家族に縛られているという意見が多く挙がりました。自分の考えや判断よりも親の意見を優先してしまい、自分が思うように行動できないと、彼らは述べていました。
私自身は自分の「協調性」が呪縛であると考えました。組織をまとめようよしている時でも、人と対立することで孤立してしまうことを恐れ、孤独を味わうことがないように無意識に行動を制限していました。つまり真のリーダーになることが、協調性がもとで困難に感じると、発表しました。それに対し塾長は、「孤独を伴うのがリーダーである。孤独を感じたときこそ真のリーダーになれる」とお話しくださいました。私は今まで孤独を恐れ、人を導くような立場を避けてきました。しかし、今回孤独を受け入れるのがリーダーであるということがわかり、覚悟を決めることができました。
このセッションを通し私を含め多くの塾生が自分の呪縛を自覚し、自分の課題と向き合う覚悟が決まったと思います。
自らの課題に近づき、お互いの心中にあるものに対しても感じ取れるようになりました。一日目を過ごすうちに、塾生同士の関係がさらに深まったように感じました。