ヤングセミナー
【レポート】人間塾カレッジ(2021年度)第1日目
2021年9月18日
人間塾 第10期生 髙瀨玲也
(東京学芸大学2年)
夏の暑さも落ち着いた9月4日、人間塾カレッジ第一日目が開催されました。人間塾カレッジでは、塾生たちが自らの専門分野から一歩踏み出して自由にテーマを設定し、それについて45分間の授業を行うものです。昨年度は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまったため、第9期生と第10期生にとっては初めての人間塾カレッジとなりました。
1日目には、7名の塾生による計6つの授業が行われました。第10期生である私は初めての参加でしたが、どの授業も非常に興味深く、そして楽しいものでした。大学では学ばない分野のことや、身近ではあるけれども詳しくは分かっていなかったことなど、自分が知らなかった知識に触れていくことはとても刺激的です。
どの授業も素晴らしいものでしたが、その中でも特に印象に残った2つの授業を紹介いたします。1つ目は、第8期生の北井結夏さんと第9期生の今村秀一朗さんによる合同授業『東京を歩いて歴史&地形の謎を紐解く』です。この授業では、人間塾が位置する東京・麹町に見られる地形の解説や、人間塾周辺にある文人ゆかりの地を巡る散歩コースの紹介が行われました。普段、私が人間塾に伺う際に何気なく歩いている麹町の道ですが、驚くことに、島崎藤村や与謝野晶子などの文人と縁の深いスポットがたくさんあります。北井さんと今村さんは、そのようなスポットとスポットを繋ぐ自作の散歩コースを実際に歩いて動画に記録し、その動画を見せながら歴史や文人について詳しくお話してくれました。その散歩コースのスタート地点が人間塾に設定されているので、今度ぜひ歩いてみようと思います。
2つ目は、第7期生の藤原涼香さんによる授業『じぶん好みの珈琲を見つけよう』です。この授業では、豆の挽き方や焙煎度、産地などによってコーヒーの味がどう変わるのかについて学びました。足を運んでくださった、コーヒー豆に関わるお仕事をなさっている修了生(第2期生)の森内勇登さんからも、淹れ方や注水温度から生まれるコーヒーの味わいの違いについての解説を頂き、一同聞き入っていました。また、授業内ではコーヒーの飲み比べも行われました。実際に私はブラジル産の豆を使ったコーヒーとエチオピア産の豆を使ったコーヒーとを飲み比べたのですが、これほどまでに苦みや酸味、後味が違うのかと驚きました。自分好みのコーヒーを見つけることの楽しさを実感できる授業でした。
人間塾カレッジ1日目は、私の好奇心を刺激する授業ばかりでした。自分の知識や興味の幅を広げたり、あるいは他の塾生の新たな一面への理解を深めたりすることは、とても興味深く、そして有意義なことです。2日目の人間塾カレッジを楽しみに思う気持ちが大きく膨らんだところで、1日目の人間塾カレッジが終了しました。