ヤングセミナー
【レポート】人間塾2021年度クリスマスディナーの夕べ
2021年12月28日
人間塾 第10期生 遊馬大空
(日本大学3年)
去る2021年12月11日の18時より、ホテル・ニューオータニにて「クリスマスディナーの夕べ」が開催されました。昨年度のクリスマスディナーは、コロナ禍により中止となりました。しかし、仲野塾長と壺井さんがニューオータニの皆様と相談を重ねてくださり、感染症対策を万全に講じた上で、2年ぶりに開催が実現しました。昨年入塾した第9期生と今年入塾した第10期生は、今回初めての参加となりました。
広々とした会場には円卓が11台用意され、人間塾の役員の方々、修了生の方々と在塾生が4人ずつ腰掛け、自己紹介や近況報告をしながら交流を深めました。
食事が始まる前に、塾長が会場に集まった皆様を一人ずつご紹介してくださいました。初めてお会いする修了生の方もおられましたので、紹介があったお陰でより親しみを持って会話を広げることができました。私は初めてのディナーへの参加に緊張するとともに、コロナ禍を越えて、私たちを応援してくださる方々とお目にかかれて大きな喜びを感じました。また、ディナーの開催のために尽力してくださった多くの方々への感謝の気持ちがこみあげてきて、この瞬間を共有できる有り難さが心の中に広がりました。
ディナーが始まる前に、会場の照明が暗くなり、テーブルのキャンドルの中、大内葉子様がグレゴリアン聖歌のアヴェ・マリアを歌ってくださいました。厳かでありながら会場を包み込む優しく豊かな歌声に心を奪われ、拍手では表しきれない感動が湧き上がりました。
一期生の伊藤州馬さんによる乾杯の挨拶が終わると、厨房の扉が開き、お料理が運ばれてきました。クリスマスディナーでは、毎年ニューオータニの料理長である太田シェフがフレンチのフルコースをご用意くださいます。太田シェフが創意工夫を凝らし、クリスマスツリーやリースを模したお料理は、目も舌も楽しめる素晴らしいものでした。また、今上天皇陛下の即位の礼を記念する晩餐会で用意された「極み出汁のスープ」のご用意もありました。初めてのフルコースを目の前に、正しくテーブルマナーを守ることができるか緊張しましたが、同席した修了生の方々が優しく見守ってくださり、程よく緊張がほぐれ、心から楽しむことができました。
以前より、塾長は「あなたたちが大切な晩餐会に呼ばれても堂々と振舞えるように、しっかりとしたマナーを身につけてほしい」と仰っていました。私は当初、そのような場所に呼ばれる機会はないと考えていました。しかし、私たち塾生は人間塾でスカラーシップを頂き、人としての在り方だけでなく、このような社交の場でのマナーも学ばせて頂いています。恵まれた環境を用意していただき、多くの学びの機会を与えていただく私たちは、社会に貢献し立派な人物になる意識を持たなければならないと思いました。その結果、晩餐会に出席する機会があるかもしれないと、私は考えを改めました。
また、普段お話しする機会の少ない役員の方々、修了生の皆さんと交流を深める中で、さまざまな分野で活躍される方と出会えることができる環境の有り難さを実感しました。
食事が終わると、ステージに塾長が登壇され、サプライズで「You’ve Got a Friend」を歌われました。修了生、在塾生への大きな愛と思いが込められた歌に、胸が熱くなりました。
また、塾生によるデュエットで「糸」と「My Favorite Things」を、そして塾生による合唱隊が「O Holy Night!」を歌いました。「O Holy Night!」は、塾長が学生時代に使われていた楽譜を使いました。イエスが産まれ、世界が生まれ変わることを祝う歌詞は、コロナ禍で疲弊し、不安定になってしまった日々を越えるための勇気と希望を与えてくれるように思います。私も合唱隊の一員として、この夕べに集うことができたことへの感謝と、人とのつながりを大切にして社会を生きていく思いを込めて歌いました。また、この日のために大内葉子様にレッスンをしていただき、一人ひとりの歌声の魅力を引き出していただきました。お忙しい中、ご指導くださった大内様に心からお礼申し上げます。
名残惜しい雰囲気の中、ディナーは閉会となりました。温かな気持ちと、人として成長していく気持ちを胸に、改めて人間塾の塾生であることを誇りに思う夕べとなりました。
*当日の人間塾合唱団による「O Holy Night」をご覧いただけます。彼らの歌声を是非お聴きください!