ヤングセミナー
【レポート】人間塾2020年度第25回ヤングセミナー
2021年2月26日
人間塾 第9期生 張すじん
(日本大学2年)
去る2021年2月18日、この日も万全の感染症対策をとったうえで、第25回ヤングセミナーが行われました。
今回のセミナーは、まず始めに橋本聖子さんについてのお話から始まりました。
橋本聖子さんは、スピードスケートの選手として活躍されたオリンピックの元メダリストです。30代以降は、国会議員とアスリートの二足のわらじを履いて来られました。その後はスポーツ界を引退し、政治家として活動されていましたが、この度、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長に就任することが決まりました。
しかし、今のこのコロナ禍でオリンピック・パラリンピックを開催することは非常に難しいと思われます。また、様々な準備をされてきた方々からしますと、開催を断念することも等しく厳しいものです。つまり、そのような中で、オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長に就任するということは、必ず多くの批判を浴びる運命にあることを意味します。
では、なぜそのような荷が重い役割を引き受けたのか、塾長先生は「スポーツ界と政界の両方を知る橋本聖子さんだからこそ、これは自分が引き受けなければならないと、『使命』を感じたからではないだろうか」と仰いました。
私はそのお話から、自分は真の『使命』としっかり向き合えているだろうか、と考えさせられました。『使命』と言われますと、自分の好きなことや可能性のあることを思いうかべてしまいます。しかし、本当の意味での”使命”は、私が望むも望まないにもかかわらず、私がやらなければならないことが『使命』であるのだと痛感しました。
次に、塾長先生は『一所懸命』という言葉について、花の例え話を織り交ぜながら、お話ししてくださいました。一所懸命とは、一つのことがらに所に命を懸けて取り組むことです。道端に咲く花がまさに、種が蒔かれたその場所で『一所懸命』に花を咲かせます。そして、次の花を咲かせるために、風や虫に助けられながら花粉や種を飛ばし広げていきます。このように、「一つの所に命を懸けて取り組めれば、自ずとそれは広がっていき『一所懸命』から『多所懸命』に繋がっていく」と、塾長先生はお話ししてくださいました。
また、風や虫に助けられながら広げていく花の命のように、「目の前に使命が与えられた際に、自分一人で何が何でもやろうとする必要性はない」と説かれました。人は、人それぞれできる事が決まっており、完璧に全てをこなすことはできません。だからこそ、時には周りの人に助けてもらいながら、恐れずに使命に挑まなければならないと考えさせられました。
今回のセミナーで、私がすべき真の使命とは何かを模索しながら、常に自分を磨くことを忘れず、一所懸命にコツコツと生きていきたいと感じました。次回は、一泊二日のまとめ合宿です。まとめ合宿に備えて、一年間人間塾で学んだことを振り返りながら、自分の使命について改めて考えたいと思います。