ヤングセミナー
【レポート】人間塾2020年度第19回ヤングセミナー
2020年12月8日
人間塾 第9期生 山本天智
(国際医療福祉大学2年)
2020年11月26日、第19回ヤングセミナーが行われました。いよいよ冬本番となってきましたがこの日は比較的暖かく、いつものように感染対策万全の中、セミナーが開催されました。
この日、塾長は「誠実」とは何か?と塾生に問いかけました。この言葉は、私たちが日ごろよく用いる言葉ではありますが、その具体的な意味については深く考えることが少なかったため、難しい問いかけのように感じました。塾生から「正直であること」や「素直であること」といった意見がでた上で、塾長は「豊かで深みのある人生を送るには数多くの失敗や困難を乗り越えなくてはならず、誠実さを持って自らに向き合うことが必要だ」とおっしゃいました。
次に、塾長は恩師である速水弥生先生の話をされました。速水先生は人生の中で最も長い旅は「頭から腹への旅」だと塾長におっしゃったそうです。つまり、「頭=理屈での理解」から「腹=腑に落ちる」ことが最も時間のかかることであり、「誠実に生きること」を頭で理解していても、それを実践し、常にそのような行動ができるようになるには、とても長い時間を要するということです。このお話を聞いて、私は人が変わろうとしてもなかなか変われない理由の一つはここにあるのではないかと感じました。私自身「こうなりたい」という理想の姿はあるものの、体現することがとても難しいことがよくあります。自分にも他者にも誠実に生きることの厳しさを痛感しました。
最後に塾長は、「人生は一度きりで明日が来ることなど保障されていない」という話をされました。そのことを考えれば当たり前のことなどはなくなる。そして心を込めて生きるがゆえに、豊かで充実した日々を送れる。その結実が、「誠実に生きる」ことにつながるとおっしゃいました。これを聞いて、私は自分が未来にばかり目を向け、今この瞬間を大切にできていないことを感じました。
今回のセミナーを通して、「今自分が出来ること」にもっと目を向け、コツコツと積み上げていかなければいけないと、改めて思い直すことが出来ました。今年も残すところ1か月となりました。悔いのないように過ごし、2021年を迎えたいと思います。