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【レポート】人間塾2020年度第9回修了式

2021年3月13日

人間塾 第5期生 浦山宗宏
(東京医科大学6年)

去る2021年3月7日に一般財団法人人間塾第9回修了式が、規模を縮小して挙行されました。しかし、設立者である井上和子さんや修了された先輩方が駆けつけてくださり、また来季から入塾する10期生も参加して、気持ちの上ではより一層盛大な会になりました。

式典は、井上和子さんの式辞から始まりました。その中で「最善を尽くしたといえる人生を送ることの大切さ」についてお話しいただきました。修了式を迎えるにあたり、人間塾で学ばせていただいた5年間の日々を振り返ると、私自身、最善を尽くしたと胸を張れる濃密で学びの多い日々でした。そして、その式辞を伺い、これからの人生も自分に出来る「最善」を模索しながら生きねばならないのだと決意しました。

続いて、同窓会会長・森内勇登さん(第2期生)からもお言葉を頂戴しました。特に印象的だったのは、「謙虚さと責任と自信を持つ」という言葉でした。自信を持ちつつも、常に自分を律することができる謙虚さと、自分がせねばならないことを自分の責任でやりきる芯の強さが社会では求められるのだと思いました。

仲野塾長のご挨拶では、ご自身の経験から社会という荒波がいかに苛烈であり、それに負けぬようにすることがいかに難しいかについてお話しいただきました。今まで私たち修了生は、人間塾という学び舎で深い愛情のもと、厳しくも大切に育てていただきました。どんなに辛いことがあろうとも、最後には必ず仲野塾長や壺井さん、周りの塾生の手助けがありました。しかし、社会ではそのようなことはありません。社会の荒波に負けぬよう、自分の軸をしっかり持ち、「最善を尽くした」と言えるよう前進していかねばならないのだと感じました。

人間塾2020年度修了式:決意の答辞

決意の答辞

修了式では、修了証書の代わりに、仲野塾長より「書」が送られます。修了生である私が頂いた文字は、「泰然」でした。5年間塾生として在籍させていただいた中でも、特にこの1年は自分に向き合わねばならぬことが多くありました。その中で、わずかな不安や恐れが段々と大きくなっていき、自分を追い詰めることもありました。そのような心の弱さを持つ私にとっての課題は、どんな時も心を平静に保つことです。その課題に対して、「泰然」と構え、出来うることを精一杯することが私の生き方であると、いただいた「書」を通して教えていただきました。4月から医師として、働く私は自分の心の弱さも受け入れながら、命と向き合わねばなりません。時には、自分の進むべき道やしなければならないことに悩むこともあると思います。しかし、「泰然」という書を見返しながら、どんな時もどっしり構えて立ち向かっていきたいと思います。

修了式では、人間塾で学ばせていただいた日々が走馬灯のように、頭の中を駆け巡りました。そして、改めていかに恵まれた環境にいたのかを実感し、これから社会に出て義務を果たすべく邁進しなければならないと決意を新たにしました。

人間塾2020年度修了式:書をいただいて
書をいただいて




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