ヤングセミナー
【レポート】人間塾2020年度軽井沢合宿三日目
2020年9月29日
人間塾 第8期生 大月侑
(お茶の水女子大学4年)
軽井沢合宿最終日となる9月21日、3日間の総まとめとなる「分かち合い」が行われました。3日間自己と向き合い続けた結果、自分はこれからどう生きたいと考えるのか、その決意を表明する場です。塾生は、緊張した面持ちで最終セッションへと向かいました。
塾長は私たちに、「あなたはどこから来て、どこへ行くのですか」と問いかけました。塾生は、それまでのセッションで得た学びや自分自身の課題を踏まえて、それぞれの想いを話します。
私は、「独りよがりな世界から、人と協力する世界へ行きます」と答えました。これまで、チームとして動く過程で、他の人にお願いするべき仕事を一人でやってしまうことが多々あったからです。今回の軽井沢合宿で、それは他者と関わらないという楽な方法に逃げているだけだと塾長に指摘を受け、一人でやろうとする姿勢がいかに自分本位であるかを知りました。人間は、あらゆる分野すべての専門家にはなれません。自分には自分の専門があり、他の人にはその人特有の専門がある。だからこそ、より良いものを創りたいと思うならば、他者と協力する必要があります。自分一人では達し得ないところに到達するために、これからは、他者を信頼して、積極的に人と関わる生き方をしようと決意しました。
塾長に想いをぶつける
また、ある塾生は、「肩書きで飾る世界から、生身の人間として生きていく世界に行きます」と述べました。これに対して塾長は、「どんなにたくさんの肩書きがあったとしても、それらを使って自分が真に何者であるかを語ることはできない。腹を決めてコツコツやらないと」と仰いました。生きていると、肩書きにすがりたくなるときがあります。それは、わかりやすいレッテルを貼ることで、他者から評価されたような気になってしまうからだと思います。しかし、本当に雄弁なのは、肩書きではなくその人自身の行動なのだということを改めて感じ、私も地に足を着けて頑張ろうと思いました。
この合宿期間中、素晴らしい光景をたくさん目にしました。涙を流しながら正直に自分の気持ちを吐露する姿。言葉に詰まりながらも、塾長からの厳しい指導を受け止め、応えようとする姿。自分が本当にやるべきことに向き合い、使命感に燃えている姿。人が本気で変わろうとする瞬間は、なんて美しいのだろうと心から感じました。そして、自分もそうありたいと思いました。
皆にとって大きな転換点となった軽井沢合宿。ここでの学びを胸に留め、塾生同士、切磋琢磨して高みを目指していきたいと強く思います。
大内理事ご夫妻を囲んで