ヤングセミナー
【レポート】人間塾2019年度第20回ヤングセミナー
2020年2月28日
人間塾 第8期生 北井結夏
(津田塾大学2年)
2020年2月20日、第20回ヤングセミナーが行われました。
今回のセミナーは、今年度の学びを踏まえた4つの問いかけを元に学びました。「使命」、「自由と選択」、「自分事として捉えること」、「物事の創始者・奉仕者であるか」の4つです。
セミナーは「不惜身命」という言葉から始まりました。「不惜身命」とは、元々仏教の用語であり、仏様に身や心を捧げても惜しくないという意味です。
仲野塾長は、私たちに「今、あなたたちには、人生を捧げても惜しくないものはありますか」という質問を投げかけられました。身も心も捧げても惜しくないものは、その人にとっての使命と考えられます。私たち塾生は、人間塾での学びを通じて、使命を持って人生を歩まなくてはなりません。使命は、どのような状況にあっても実践しなくてはならないことです。そのため、私たちは常にこの質問を自分に問い続けなくてはならないと思いました。
次に、「自由と選択」についてのお話がありました。食事や洋服などの小さな選択から、人生を大きく変えるような選択まで、私たちの生活は「選択すること」であふれています。そして、選ぶことができるのは、「自由」を与えられているからこそであると、忘れてはなりません。私は、日常生活の中で選択することを避けたり、小さな選択でとても悩んだりしてしまいます。選択の自由が与えられている恵まれた環境に甘んじてはいけないと、強く感じました。
そして、「自分事として捉えること」について塾長は話されました。社会では日々様々なことが起きています。近頃は、新型コロナウィルスの感染が広がっているというニュースを毎日目にします。一つ一つの出来事について、きちんと立ち止まり、じっくりと考えているでしょうか。私は仲野塾長のお話を聞いて、自分事として想像することを怠るときがあると反省しました。立ち止まり、自分が生きているこの社会について考えることのできる人こそ人間的魅力に溢れる人であると思います。社会の動きを自分の身に起きた事だと想像し、行動することを習慣にしたいと思いました。
最後に塾長は、「物事の創始者であれ、そして奉仕者であれ」と話されました。創始することは、何も大きなことでなくても構わないのです。どんな小さな事でも社会をよりよくできるのであれば、私たちは行動を起こさなくてはならないと学びました。また、真の奉仕者であれば、その行為は心あるだれかを動かすことができるとも学びました。しかし、人間的魅力がなければ奉仕者の輪を広げることはできないのです。真の意味の「奉仕」を考え、それを実践することで多くの人々とつながり、またその人々同士もつなげていきたいと思いました。
今回のセミナーでは、塾長は4つの問いを通じて、「社会のために生きるとは?」を、私たちに投げかけられました。具体的にどのような使命を持って生きるかを考える時、今回学んだことを深く理解し咀嚼しなければなりません。これからも社会の一員として、世のため人のために何をするべきなのか、じっくり考え、向き合っていきたいと思います。