ヤングセミナー
【レポート】人間塾2019年度第17回ヤングセミナー
2020年1月27日
人間塾 第8期生 大戸璃玖
(東京農工大学3年)
去る1月9日、第17回ヤングセミナーが行われました。新年初のセミナーとなり、身が引き締まる思いでした。
今回のセミナーはお正月に放映されたNHKドキュメンタリー「即位の礼晩餐会 密着・ホテルマンの1か月」の視聴から始まりました。先月行われたクリスマス・ディナーの夕べは毎年ホテルニューオータニで開催され、人間塾とは特別なご縁があります。その際のディナーのメニューの中に、晩餐会に出されたお料理がありました。今回のドキュメンタリーを見て、これらのお料理が提供されるまでの日々、どのような苦労や覚悟があったのかを知りました。
和洋中を融合し、食材にこだわった究極のフルコースが作られるまでの道のりは、まさにプロフェッショナルの心意気を感じるものでした。全料理人の頂点に立つグランシェフは、食材を調達するために自身で生産者の元へ赴き、一つ一つを吟味します。兵庫県三田市では、和栗の王様とも呼ばれる「銀寄」を、岩手県軽米町では有機栽培にこだわった雑穀を求めていました。また、生産者の方々の誇らしい表情がとても印象に残りました。これら沢山の方々が関わることで、一皿一皿のお料理はやっと完成するのだと知り、料理に対する私の考えは一気に変わりました。
「お皿に料理が残っていないことがお客様の評価だと思って働いている。料理人は黒子」と語るグランシェフの言葉。「表が優雅であれば、裏はどんなに大変でも良い」と明言するサービスの責任者。プロフェッショナルでいるためには、まずは技術が大切です。しかし、そこに思いやりという愛があって初めて本当のプロフェッショナルになると感じました。なぜ働くのか、その先をイメージし、一流の仕事人を私も目指していきたいです。