ヤングセミナー

【レポート】人間塾2019年度第11回ヤングセミナー

2019年10月26日

人間塾 第5期生 浦山宗宏
(東京医科大学医学科5年)

去る9月27日、第11回ヤングセミナーが行われました。軽井沢合宿後初のセミナーでした。塾生達は軽井沢合宿で得た各々の課題や気づき、学びに対して、向き合わなければならない決意を新たにセミナーに臨みました。

セミナーでは、塾生として成長するために求められる資質や心構えについて、4つのキーワードを用いて塾長が講義をされました。

人間塾2019年度ヤングセミナー:合宿後を振り返る

合宿後を振り返る

1つ目は「細心の注意を払うこと」です。このキーワードについて、塾長先生が高校3年生の時に受けた当時の校長先生の授業のエピソードを引用されました。その授業で校長先生は「細心の注意を払うことは愛です」とおっしゃったそうです。すなわち、どんな状況でも最後の最後まで、手の力を抜かずに完遂することは、愛がなければできないということです。そして、自分の望まない環境でもこれを実践できることが思いやりであり、塾生としてこのような心構えで生きていくことが求められています。

2つ目は「grace」についてです。「grace」は品位、品格と解釈されます。このキーワードについて、語源を共通とするスペイン語の「Gracias」を例に塾長先生は説明してくださいました。語彙の意味は、感謝ですが、これはもともと人間がもっている原罪を神が許してくださった贖罪への感謝を表しているそうです。このことから、品位がある人間というのは、いついかなる状況でも感謝を忘れずに物事に取り組める資質がある人物だと説明いただきました。この資質を備えていれば、困難なことも自分の成長の試金石と捉えながら、品格を忘れることなく生きていけると思いました。

3つ目は、「authority」についてです。この語彙の意味は、権威や権力ですが、セミナーでは塾長先生の恩師の言葉をお借りして説明していただきました。「authority」の任にある人とは、問題に関する因果関係を示し、その解決のために共通の努力ができるように、ゴールを示すことのできる人。そして、人々が「共に」その目標に向かって行動を取れるように励まし、後押しできる人をいうそうです。この資質は、リーダーとして社会に貢献する際に1人ではなく、周囲と連携を取る際に必要となります。塾生は、専門とする分野が様々ですが、各々その分野で「authority」に任に当たららなければならないはずです。そして、私たち塾生は、塾長先生から「authority」の真の意味を教えられる中で、自分のリーダーシップをどのように発揮しなければならないかを、日々学んでいます。

4つ目は「commitment」についてです。この語彙は、深い関与、関係、献身という意味です。セミナーでは、この言葉と深いかかわりにある「mission」というキーワードと絡めて、説明いただきました。「mission」は使命を表しており、この使命が本質的なものであるならば、揺るがない信念を持ってやり遂げようとする「commitment」が生まれます。信念を持って、この「commitment」を一生懸命できることは幸福なことであり、これを持てるように使命を見つけなくてはなりません。

今回、セミナーでお話しいただいた4つのキーワードは、塾生として社会に貢献できる人物へと成長するためにどれも必要な資質だと強く思いました。しかし、私は「細心の注意」を払うことが得意ではありません。もともと自分の感情を優先して行動する傾向にあった私にとって、「細心の注意」を払うことは課題でもあります。そのため、最後の最後にツメが甘くなってしまいます。これを克服するためには、常に頭と心の片隅に「細心の注意」を払うことを意識して、生きねばなりません。軽井沢合宿で自分の心の変化に気づき始めた私にとって、新たな試練となりますが、日々アンテナを張りながら成長の糧になると信じてその課題に取り組んでいきたいと思います。自分の課題を克服するための「道しるべ」を得ることができたセミナーとなりました。

人間塾2019年度ヤングセミナー:旬の味覚を堪能

旬の味覚を堪能




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