ヤングセミナー

【レポート】人間塾2019年度まとめ合宿二日目

2020年3月5日

人間塾 第8期生 萩野広夢
(早稲田大学4年)

初日に雨に降られたまとめ合宿も、2日目にはすっかり晴れわたり、朝には見惚れるほどの富士山を拝むことができました。この日も仲野塾長のお話から始まり、黙想の時間を経て、最後には塾生それぞれのこれからの決意を分かち合い、合宿は幕を閉じました。

人間塾2019年度ヤングセミナー・まとめ合宿2日め:美しい富士山

美しい富士山

2日目の朝からのセッションでは、今までの人間塾での学びを振り返る時間を塾長がとってくださいました。「創始者たれ、そして奉仕者たれ」というキーワードを軸に話は展開され、私たちがそれらになろうとしているかというお話をしてくださいました。そのお話の中で、「創始者として重要なことは、自分のことばをもつことだ。そしてそれが次世代へと受け継がれていくのである」というものがありました。じぶんにしか発するのことのできないことばを相手に伝えることが、重要なのであるということを学びました。

その後、富士山に見守られた環境の中で、黙想の時間へと移っていきました。誰とも話さず、自分自身について、大自然の中で黙想する貴重なひと時でした。各々がお気に入りの場所を見つけ、ただただ静かに自分と向き合いました。私は、広大な平地に立つ松の木に魅せられました。何度かその場を離れようと様々な場所を歩いたのですが、不思議と最後はその木の前に戻ってきていました。その木の木陰に包まれながら、その木の堂々たる姿を見ながら、私は今までの自分の行動の“不誠実さ”を恥じました。何事もごまかして生きてきた自分はどんなにみっともないかを自覚し、「この不誠実な自分を変えねばならない」という衝動がわいてきました。

沈黙の時間を終え、昼食後には、まとめ合宿の締めくくりとして分かち合いの時間が設けられました。この一年間の人間塾での活動を通して、変わったことは何なのか、そしてこの一年を通して、何を決意するのかを全員で分かち合いました。私は先述したように、自分の不誠実さに向き合えていないという点に気づけたことを変化として分かち合いました。今まで自分の課題をごまかし続けていた私にとって、人間塾という環境でこの課題を自覚し、問題意識を持てたということは、最も感謝すべき点だと思います。その課題を踏まえ、私は「誠実に生きる」というものを来年以降の誓いとしました。全員の前で誓った以上、「誠実」を体現できるように来年以降の行動を是正していきたいと思います。

人間塾に入塾して一年目の私にとっては、初めてのまとめ合宿となりましたが、今までの自分を振り返りつつ、新たな決意を立てられる時間となりました。このような、自分と徹底的に向き合える時間を過ごせたのは、施設の責任者であるシスター山崎をはじめ、スタッフの方々の様々なサポートのお陰です。素晴らしい環境を与えて下さったことに心から感謝しています。今後はこの場で誓った「誠実であること」を胸に、自身の使命を見出し、努めていきたいと思います。

人間塾2019年度ヤングセミナー・まとめ合宿2日め:数々の感謝を

数々の感謝を




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