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【レポート】人間塾2019年度小豆島・遍路研修(第2日目)

2019年5月3日

人間塾 第8期生 大戸璃玖
(東京農工大学3年)

お遍路研修二日目は一面青い空が広がり、お遍路の出発を祝うような快晴で始まりました。私たちはこれから始まる4日間の遍路の旅に思いを馳せながら、塾長、壺井さん、岡田長栄堂の方々に見送られながら宿を出発しました。

はじめに向かったのが小豆島霊場総本院です。到着後、各自お賽銭を納め、お経を唱えました。お経は思っていたよりも長く感じましたが、日常的ではない言葉、独特の雰囲気に圧倒されました。お遍路中に覚えて暗唱できるようになりたいです。

道中、先達の森下さんにお遍路について、様々なお話を伺いました。森下さんは「ここは時間がゆったり流れるところだなぁ」とおっしゃっていました。私たち塾生は毎日、何かに追われるように生きています。都会と異なる時間軸で動く小豆島でのお遍路研修を通し、自分自身と見つめ合う機会を私たちは得たのだと思います。

人間塾2019年度小豆島・遍路研修:先達に連れられて

先達に連れられて

今日最後に訪れた札所は、第70番長勝寺です。私たちは今日1日で既に20キロ以上を歩き、精神的にも肉体的にも疲れを感じていました。お経を唱える際に、ご住職が太鼓を叩いてくださいました。そのおかげで私たちは、今日一番の声でお経を唱えることができました。私はなんともいえぬ達成感に満たされました。その後、お接待としてお菓子をいただきました。疲れた体にとってこれは大変うれしく、とてもおいしかったです。昨日、お接待は私たちに対する思いやりであると同時に、大師様への功徳であると教わりました。思いを託され歩き遍路を行っていると、自覚して歩きたいです。また、道中で出会う人々と交わす言葉から、東京では感じることのできない人間のぬくもりを感じました。

これから3日間の歩き遍路は苦しいものになるかもしれません。しかし、私たちに関わるたくさんの人々の思いを感じることで、乗り越えてゆきたいと決意しました。


人間塾2019年度小豆島・遍路研修:思いを馳せる
思いを馳せる
人間塾2019年度小豆島・遍路研修:仲間と共に
仲間と共に




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