ヤングセミナー
【レポート】人間塾2019年度クリスマスディナーの夕べ
2019年12月20日
人間塾 第8期生 飯田花菜子
(早稲田大学3年)
クリスマス・ディナーの夕べに先立ち、2019年12月7日の午後2時から、毎年恒例の一般財団法人人間塾同窓会総会が行われました。普段なかなかお目にかかれない修了生のお姿も拝見でき、真剣に人と人との繋がりについて話し合っている先輩方をとても頼もしく感じました。
総会後には修了生と塾生が交流できる機会を作ってくださり、互いの近況を報告し合うことができました。修了生の佐藤大知さんは、人間塾について、「社会に出る上で必要なことを誰も教えてくれない。それを親身になって教えてくれるところ」と表現し、クリスマスディナーもその一つだと話してくださいました。私も人間塾で仲野塾長のご指導のもとさらに自分を磨き、社会に貢献できる人材になれるよう努力を重ねていきたいと思いました。
そして、2019年12月7日の午後6時から、ホテル・ニューオータニにて人間塾のクリスマスディナーが行われました。私は今回が初めての参加となりましたが、毎年塾生が最も楽しみにしている行事の一つと聞いていたため、この日を一日千秋の思いで待っていました。会場では塾生一同浮足立った気持ちで、初参加の8期生は会場の雰囲気にのまれ少し緊張しながら、皆さんを心待ちにしていました。
会の始めに、塾長から井上さんや役員の方々、人間塾をご支援くださっている方々のご紹介があり、皆さんから一言ずつご挨拶を賜りました。クリスマスディナーにいらっしゃった方々は、私たち塾生を応援してくださっている方のほんの一部でしかありません。当日ご参加いただいたたくさんの方々とお会いしたことで、塾生一同改めて気が引き締まる思いでした。支えてくださっている方々がどれだけいらっしゃるのか想像し、その大きな愛に感謝の気持ちでいっぱいでした。
ディナーをいただく前に、大内葉子様がグレゴリアン聖歌の中の最も古いアヴェマリアを歌ってくださいました。静まり返った会場はひととき、まるで教会にいるかのような雰囲気に包まれました。私は初めて目の前で聖歌をお聴きしたので、歌声と空気に圧倒され、心が震えるのを感じました。
いよいよお料理が運ばれ始めると、その美しさに小さな歓声があちこちから聞こえてきました。お料理は、去る10月23日に今上天皇陛下の即位の礼に伴い開かれた、内閣総理大臣夫妻主催晩餐会を担当されたホテル・ニューオータニの太田シェフがご用意くださいました。フルコースの中で、スープ、メインのお肉料理、そしてデザートの3品が、即位礼を記念する晩餐会で用意されたお料理でした。太田シェフがお料理の一品一品について説明をしてくださり、食材や季節感などのお料理へのこだわりを知ることができました。晩餐会では国内外からもたくさんのお客様が出席されるため、フランス料理に和の要素を取り入れたのだそうです。例えばメインの仔羊のパイ包み焼きではパイの中にフォアグラと松茸が入っていましたが、それぞれがまるでもともと一緒に食べるものであるかのように溶け合って、素晴らしいお味でした。前菜やお魚料理も、イルミネーションやクリスマスカラーが意識された、この日のためだけの素晴らしいメニューでした。人間塾の塾生であるからこそ、このような貴重な経験をさせていただいたことに感謝すると同時に、人間塾という恵まれた環境に身を置かせていただいていることを幸せに思いました。
お食事をいただきながら、同じテーブルの方々と楽しいひと時を過ごしました。役員の方々とは普段お話しする機会は少なく、修了生やゲストの方々の中には初めてお会いする方もいらっしゃいました。ディナー前、そのような方々と同じテーブルを囲んでお話しするのは楽しみであった反面、失礼のないようお話しができるかどうか、あまり自信はありませんでした。ところが、ディナーが始まると、その心配は無用でした。ディナーを通して、「楽しんでいただけるようにお話しする」のではなく、一番大切なことは「皆でお食事を楽しむ」ことだと気づくことができました。さりげないお気遣いをしてくださったり、興味深い話題をお話しくださり、見習いたいと思える方にたくさん出会える環境に、改めて有難さを感じました。
最後に、私たち塾生による人間塾合唱団が、「もろびとこぞりて」と「きよしこの夜」を合唱しました。事前に大内葉子様にご指導賜ったこともあり、皆さんに喜んでいただける演奏ができました。大内様には心から感謝申し上げます。
人間塾を支援してくださるゲストの方から直接、「がんばってね」というお言葉をいただきました。ただ人間塾に所属しているだけではその期待にお答えすることはできないので、より良く成長していきたいという気持ちを新たにする機会となりました。