ヤングセミナー
【レポート】人間塾2018年度第19回ヤングセミナー
2019年2月9日
人間塾 第5期生 尾方莉奈
(上智大学3年)
1月24日にヤングセミナーが行われました。今回は修了生の東出さんがいらっしゃり、一緒にセミナーを受けました。今年度が終わるまで、残すところセミナーが4回になりました。今までの自分を振り返ると共に、まだ変われていない自分がいることに焦りを感じるセミナーでした。
最初に1月27日に塾生一同鑑賞する「タンホイザー」についてのお話をしてくださいました。「タンホイザー」は、まるで人の心を表しているようだと塾長はおっしゃいました。騎士のタンホイザーは、エリーザベトと清き愛で結ばれていました。しかし、ヴェーヌスの虜になり官能の世界に溺れてしまいます。彼は、罪の意識があるにも関わらず辞めることができませんでした。悪いことだとわかっていても楽しいことを選びたくなることがあります。例えば、テスト勉強よりも外に買い物に行きたくなります。それはまるでヴィーヌスの誘いのようです。私は、それをどのようにオペラで表現されていくのかと楽しみになりました。
次に塾長は、塾生に「この一年どのように変わったか?また、変わらなかったのは何か?」と尋ねました。塾生は今、考えていることを各々語りました。私は、この一年学んだことは、自分の言葉で話すことです。今年は、シンポジウムのサブリーダーや部活でもディフェンスのキャプテンを任せていただき、自分の意見を言う場面が数多くありました。今までの私は、言いたいことを端的にまとめることができず、自分の考えを素直に言葉にできませんでした。しかし、言わないことは相手やチームのことを考えていないことです。自分の言葉で、物事をはっきりと言うことができるようになったと思います。一方で、まだ変われないことがあります。それは、自分に弱いことです。これは、軽井沢合宿からの課題です。今、私は就活をし、自分の進路を決める時が来ています。しかし、様々な方々に出会い、お話をお聞きすることで、迷いが生じます。自分がやりたいことと違っているのではないか、自分にはできないのではないかと考えてしまうのです。未だに決断できていません。それは、自分の選択に自信が持てない弱い自分がいるからです。今年度が終わるまであと2か月です。それまでには、少しでも直せるよう精進していきます。
最後に、人にもともと備わっている「愛」についてのお話でした。なぜ、人は相手をかばったり、命を守ったりするのでしょうか。それは、「真理」を旗頭にしているからです。「真理」とは、自分の中にある正しいことです。虐待を受けている子どもを助けるのか、助けないのかと人に尋ねられると、助けることを選びます。このように、「真理」の根本は、人を大切にすることなのです。人は「愛」を母のお腹の中にいる時にもらうのです。母は、栄養を分け与え、大事に育てます。私たちは、愛をすでにもらっているのです。愛をもらっているからこそ、人に与えることもできます。
私も家族をはじめ、出会った様々な方々から愛をもらっています。その愛を忘れずに人に「愛」を与えていきたいと思います。